De RS125: 第4戦ヘレス
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2016年5月1日日曜日

MotoGPスペインGP:変わらない一つのこと(2)



  ロッシの長きにわたるスポーツにおける精神力と身体能力は本当に素晴らしい。
そして2016年もトップであり続けるための方法を常に探しているのだ。

 GP250のチャンピオンであった、ルカ・カダローラにライダーコーチを依頼したことに驚ろいている人もいるのではなかろうか。

 ロッシほどの才能を持ったライダーを、誰がコーチできるのだろかと思うだろうが、ロッシはヘレスでの勝利後にカダローラのタカの目のような洞察力についてコメントしている。

 ロッシのこれまで積み上げてきた業績を考えると、彼がVR46アカデミー生のニコロ・ブレガのような若いライダーの親であってもおかしくない年齢である。

 ブレガは1999年10月生まれで、その時、ロッシはすでにG125とGP250の世界チャンピオンであり、最高峰クラスへのステップアップを考えている頃だった。

 ロッシが1996年のヘレスでペーター・エッテル、ルーチョ・チェッキネロやホルヘ・マルティネスらと争っていた頃、マルク・マルケスは3歳だった。

 その時11位だったエッテルには、19歳の息子がおり、彼はMoto3で活躍し出している。このフィリップ・エッテルははロッシが彼の父に勝利した時には9歳だったのだ。

 彼がこれまでずっとレースを続けきたことだけで、それは賞賛に値する。しかし、それだけではなく、彼がそのほとんどの時期でトップであり続けたことは尚更だ。

 ロッシの未だにレースを続けたい、という渇望とモチベーションは、彼を毎日ジムへ行くことに駆り立て、栄光と喜びを得るためにリスクを冒しに行くことを可能にしてきた。そのことが私の心を掴むのである。

 昨年ロッシはホルヘ・ロレンソとのチャンピオン争いに敗れた、この記憶は彼の記憶から完全にはなくならないだろう。人間は困難を経験した時、その記憶が残っているかもしれないが、その苦い記憶を乗り越えて行くことは、完全にはできないかもしれない。

 しかし、ロッシはそういった逆境から這い上がり、再び戦おうとしたのだ。これは驚きに値する。彼が20011年と2012年ドゥカティで失敗を経験した時も彼はそうしたのだ。

 彼の常にトップにいたい、という渇望を理解できない人は、先週末のMoto3レースのあとの彼の様子を見ればいいだろう。

 ブレガの素晴らしい初めての表彰台の獲得を受けて、ロッシはパルクフェルメに行って彼を祝福した。MotoGPのウォームアップ・セッションは一時間以上前に終わっていたのだが、ロッシはまだレーシングスーツを着ていたのだ。

 彼は気温の上がったトラックに対応するために、クルーと一緒にエレクロトニクスのセットアップを、そのまま続けていたのだ。

 彼はそこにいた、戦いに備える老兵であるが、その素晴らしい走りによって時間を引き戻した。彼はまるでティーンエイジャーのように感じていたに違いない。

 彼がボックスに現れた時、1996年に彼がレーシングシーンに現れた時の記憶が思い出されたのだが、そのような気持ちになったのは、私だけだろうか。




  
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2016年4月30日土曜日

MotoGPスペインGP:変わらない一つのこと(1)




マシュー・バーツがMotoGPを取材してきたなかで、ロッシは勝ち続けて来た、そしてザ・ドクターはまだその能力を失ってはいないことを証明した。

マシュー・バートは21年にわたってMotoGPを取材してきた経験のなかで、チャンピオンシップの裏も表も知っている人物である。今回彼はパドックの中からのニュースを届ける。

 
私が1996年、ヘレスで初めてMotoGPを取材をして以来、永遠のように感じていることがある。

 私はその時のことをよく覚えている、なぜならミック・ドゥーハンとアレックス・クリヴィーレがドラマティックなレースを展開したことと、私が乗った車にトラックが衝突し、脳震盪を起こして肘の骨を骨折し、帰宅したからだ。

 そしてその20年の間、ほんの一握りのライダーが夢を叶えるシーンと、何百ものライダーがそれを成し遂げることなく去っていく様子を見届けてきた。

 MotoGPは刻々と変化していくが、たった一つの変わっていないことがある。

バレンティーノ・ロッシがトップにいることだ。

 彼は当時の125ccクラスでわずか0.046秒差でノビー・上田の後塵を拝し、4位となって初めての表彰台を逃した。

 もし誰かが1996年5月12日の私に、2016年の4月24日にロッシがMotoGPクラスで優勝していること教えてくれたとしても、私はそれをまったく信じなかっただろう。
 
 ロッシの先週末のヘレスでの素晴らしい勝利は、数々の時代をまたいで、時の流れに逆らい続ける、彼のキャリアの中での最新の章だ。

 37歳の彼の持っている力、再発明の能力は未だに我々が言葉を失うほどのパフォーマンスを見せてくれる。

 このベテランはまだ新しい引き出しがあることを教えてくれた。ロッシはミシュランタイアの特性に素早く対応し、豊富な経験で電子制御の介入が少なくなったソフトウェアで、見事なタイヤマネージメントを見せてくれた。

 ロッシはコンピュータがミスのない走りを提供してくれる現代MotoGPよりも前の時代からやってきている。その時代は右腕がトラクションコントロールだったわけで、気温の上昇したスペインGPで、ホイールスピンをコントロールすることにおいて、ロッシは他のライダーよりも一枚上手であった。これはロレンソのチーフ・クルーのラモン・フォルカダも認めるところである。

 日曜日のレースはロレンソのスムースなライディングスタイルが強みを見せるかと思われたが、ザ・ドクターは独自の答えを用意していたのだ。





 From MotoGP.com

 
 
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スペインGPヘレス:ロッシの絹のように滑らかなスロットル操作



  スペインGPでのロッシの勝利によって、ロッシの、エレクトロニクスの無かった時代の経験に注目が集まっていますが、ロッシでなければ出来なかったことなのでしょうが、今後のヨーロッバラウンドがまたわからなくなってきました。

 ヘレスで圧倒的な勝利は熱心なロッシファンでさえ想像することが出来なかっただろう。彼はこの状況をどのように引き込んだのだろうか?

Analysis: How Rossi's silky throttle skill set up Jerez win


 スペインGPでの最後の優勝は7年前のことになる。それは偶然にも彼がMotoGPタイトルを獲得した最後の年なのだが、ロッシは今シーズン最初の勝利をロレンソ、マルケスといったスペインをホームとする強力なライバルから奪って見せた。


 「パーフェクトなウィークエンド」を演出し、37歳にして9度のワールドチャンピオンであるロッシは2000年代中盤の全盛期を彷彿とさせる走りをみせた。

 87回目のプレミアクラスでの勝利であり、彼の1996年からのレーシングキャリアの中で113回目の勝利は、"ザ・ドクター"よる非常に印象的なものとなった。これまでの展開を考えると、彼がポール・ポジションからスタートして、すべてのラップを先頭でリードして優勝することは信じ難かったのではないだろうか。

 この勝利に秘密はあるのだろうか?その秘密はすべて彼の手首にあるのではないかと思われるが、より率直に言えば、どのようにしてほとんどのライダーが対応しきれなかった、2016年の統一ECU(エンジン制御コントローラー)のスロットル操作を彼がマスターしたのかということだ。

 
 シーズン前にさかのぼると、ライダー達は新しいECUに対して「時代が戻った」というような表現をしていた。

であるので、もっとも年長の彼がスリッピーなヘレス・サーキットでミシュランのハードな構造のリアタイアを、フィールド上で誰よりも上手く走らせることが出来たとすれば、納得のいく話ではある。

 教科書のようなスロットルコントロールによって、ロッシはリアのスピニングを回避することが出来た一方で、上位から下位のライダーまで、ロレンソですらスピニングの問題を起こしていた。

「日曜日は違うライディングスタイルで走っていましたね」ロレンソの長年のチーフクルーのラモン・フォルカダはそう言って「エレクトロニクスが無かった頃のバレンティーノの経験がそれを可能にしたんだと思います」

「事実、2008年にホルヘがヤマハに加入してきたときに、私たちは彼のスロットルの操作に驚かされました、特にタイヤが消耗したときですね。
 彼はタイヤが消耗してきても、スロットル操作によってペースを維持することができました。でもエレクトロ二クスが進歩してからは、ライダー達はエレクトロニクスにすべて頼っていましたのでね」

 そして、彼のライバルのリアタイヤが消耗しているなか、ロッシはロレンソのアタックにあいながらも、一周0.2秒差をつけながら引き離していった。

「バレンティーノの興味深いところは、グリップがほとんどない時でもスロットルでそれをコントロールすることが出来たところです。
 すべてのライダーがスライドしていました。それはストレートで5速の状態でもです。このことで、今のエレクトロニクスはそこまでいいものではないということがわかります。なぜならスピニングが止まらないということは、ライダーがそれをスロットルで調整しなければなりません。昨年のエレクトロニクスではそのマージンがより大きかったのです」

From motorsport.com



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2016年4月27日水曜日

MotoGP: ペドロサ "MotoGP"に物申す

 昨年は開幕戦後に、引退を考えるほどの深刻な腕上がり手術を受け、それから復帰後は素晴らしい走りを見せて、終盤は4戦中2勝でもっとも調子のいいライダーと言ってもいい程だったペドロサ選手。
 2016年は活躍を誰もが期待していましたが、ここ数レースではいい結果が出ないでいます。こんな成績で終わる実力ではないはずのペドロサ選手。コメントを聞きたかった人も多いのではないでしょうか。

Pedrosa urges MotoGP change after

バレンティーノ・ロッシが終始先頭をリードして勝利を飾ったスペインGPであったが、トップ6の間では、レース5周以降オーバーテイクがなかった。
4位でレースを終えたペドロサは、アクションが少なかった要因について、ほとんどのレーサーが、タイヤのマネージメントに苦しんでいたことをあげた。

彼は、この問題はメーカーではなく、ミシュランとシリーズの主催者側の問題であるとし、改善に努め素晴らしいレースにする努力が必要だとコメントしている。

「レースの映像は見ていませんが、とても退屈なレースだったのではないでしょうか、違いますか?レースペースはとても遅かったです(2015年より31秒遅い)。
 チャンピオンシップの責任者やタイヤサプライヤー(ミシュラン)は何かアイデアを出さなければならないと思います。これはドゥカティ、ヤマハ、ホンダなど、バイクの問題ではないと思うからです。


「レギュレーションは制限がとても厳しく、テストも非常に限られていて、エンジンの開発も禁止されています。もうすこし柔軟にならないと、我々は改良の余地がありません。
 チャンピオンシップの責任者は何か対策を打たないと、このようなレースが面白いとは思いません」

 ペドロサはアルゼンチンGP後もミシュランタイヤへの変更について苦言を呈してた、このような変化がメーカーの開発スケジュールを台無しにしてしまうからだ。

「僕たちは今、この新構造ののタイヤで良いバフォーマンスを出そうと努力していますが、ある日いきなりタイヤが変わってしまっては、これまでの作業が無に帰してしまいます。
 もし新しいパーツを作るとします、たとえば新しいスイングアームを作ったらいきなり新しいタイヤが準備された、そうなってしまうと僕たちのアップグレードは意味のないものになってしまうのですから」


 
From motorsport.com


 確かに、アルゼンチンGPで急に新構造のタイヤになってしまったところで、テストの時間やトラクションの改善のためのエンジンを変更することは出来ません。
 当然のことですが、ペドロサ選手は今シーズンに期するものがあっただけにすこし歯痒い思いをしているのではないでしょうか。
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2016年4月26日火曜日

MotoGP:ロッシ、勝利への情熱はネバーダイ!

 自分が子供の頃のスターが20年経って自分もいいおじさんになった今も、いまだに頂点で輝き続けていることが励みに、とか見習いたい、といったレベルでは無く、眩しすぎて見えないくらいの感がありますが、
 この時代にバレンティーノ・ロッシの活躍をみられるだけで、地球に生まれてよかったと思いますね。


バレンティーノ・ロッシは、自身の燃えるようなレースへの情熱は年をとっても小さくなることはないと語った。

ロッシ:一番はモチベーションを保ち続けること

37歳のバレンティーノ・ロッシは、今週のスペインGP、ヘレスにてスペイン人のホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケスらの挑戦を退けて、73回目、今シーズン初勝利を手にした。

ヘレスでの栄光を喜んでいる一方で、ロッシは年齢を重ねるにつれて、周りの若いライダーを相手にレースを勝つことは難しくなってきていることも認めた。

しかしながらロッシはモビスター・ヤマハとの契約を2年延長しており、39歳までレースをすることが決まっている。40代でMotoGPを戦うことが出来るかについては、

「それはもっと難しくなりますが、イエスですね。もっと努力やトレーニングが必要になってきますが、最低40代まではMotoGPマシンに乗ることが出来ると思います。
 一番の違いはモチベーションです。それは自分がどう感じているかによります。もし勝ちたいのであれば、それを続けることに挑戦しなければいけません」

「間違いなく、20年前に比べて何事についても難しくなっているのは事実です。だけども僕はそんなに悪い感じではないですよ」

今週末は素晴らしいレースをしたロッシだが、物事の変化の早さを十分知っている彼は自分を失うようなことはない。

「レースは週ごとに全く違う物語のようなものです。おそらく10日以内で全てが違っているのではないでしょうか。今週のレースは、素晴らしい勝利であり続けるとおもいますが、2週間後にもう一度同じ質問をしてみてください」

ロッシはチャンピオンシップで3位に付け、トップのマルケスと24ポイント差、2位のロレンソとは7ポイント差となっている。


From FOXSPORTS
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2016年4月25日月曜日

MotoGPスペインGP:ドヴィチオーゾ、ウォーターポンプのトラブルでリタイア

 ドヴィチオーゾ選手は3戦連続のノーポイントとなってしまいました。これまでの不運がなければチャンピオンシップでもトップ3に入っていたであろう走りを披露しているだけに非常に残念です。ここからのドヴィチオーゾ選手のレースには要注目です。


ウォーターポンプの故障によってリタイアをした アンドレア・ドヴィチオーゾ


 前の2レースで表彰台のチャンスをふいにしてきたアンドレア・ドヴィチオーゾは、スペインGPでウォーターポンプのトラブルによってリタイアを余儀なくされた。

 ファクトリー・ドゥカティのアンドレア・ドヴィチオーゾは予選4位からスタートをきり、7位走行中にウォーターポンプから漏れた冷却液がマシンのリアタイアにかかり始めた。それは10ラップの出来事であったが、彼のリタイヤは決定的となってしまった。

「冷却液がリアタイアの上に溢れてきて2回も転送しそうになって、リタイアをせざるを得ませんでした。ここ3レースでノーポイントです。チャンピオンシップを考えると本当に、本当に最悪ですよ。
 特にリアタイアのことで、本当に難しい週末でした。ヨーロッパのトラックはこれまでのコースと違うので、そこについて改良が必要です。

チームメートのアンドレア・イアンノーネもリアタイアのホイールスピンで苦しんでいた。


「ミシュランタイヤはマレーシアのテストの時から随分変わっていますので、タイヤのマネージメントはすべてのライダーにとって難しくなったと思います。特にリアのグリップの低下が問題ですね。みんなが苦労していますし、スピンやスライドしていますね」

「ヘレスのような小さくてタイトなコースでは、コーナーがとても長いので、バンク角が多きい状態が続きますので、強い加速を1,2速でしようとした時には大きなトラクションがリアにかかって、タイヤに負荷がかかります。
 おそらくドゥカティのライダーは特にそうではないでしょうか。僕たちはスピードの面では有利なんですが、グリップを維持しなけれがならないということは、非常に難しいことです」

From crash.net
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2016年4月24日日曜日

MotoGPスペインGPレース結果

MotoGPスペイングランプリは、バレンティーノ・ロッシが1位、ホルヘ・ロレンソが2位、マルク・マルケスが3位であった。
 ロッシは9ラップ目にホルヘ・ロレンソにオーバーテイクを仕掛けられるが、すぐに抜き返し、その後2秒強のリードを維持したままチェッカーを切った。
 ロッシの最高峰クラスでの優勝は87回目。


終始レースをコントロールした、バレンティーノ・ロッシ

1. Valentino Rossi ITA Movistar Yamaha MotoGP (YZR-M1) 45m 28.834s
2. Jorge Lorenzo ESP Movistar Yamaha MotoGP (YZR-M1) 45m 31.220s
3. Marc Marquez ESP Repsol Honda Team (RC213V) 45m 35.921s
4. Dani Pedrosa ESP Repsol Honda Team (RC213V) 45m 39.185s
5. Aleix Espargaro ESP Team Suzuki Ecstar (GSX-RR) 45m 42.977s
6. Maverick Viñales ESP Team Suzuki Ecstar (GSX-RR) 45m 45.606s
7. Andrea Iannone ITA Ducati Team (Desmosedici GP) 45m 55.111s
8. Pol Espargaro ESP Monster Yamaha Tech 3 (YZR-M1) 45m 59.584s
9. Eugene Laverty IRL Aspar MotoGP Team (Desmosedici GP14.2) 46m 1.159s
10. Hector Barbera ESP Avintia Racing (Desmosedici GP14.2) 46m 1.458s
11. Cal Crutchlow GBR LCR Honda (RC213V) 46m 7.331s
12. Bradley Smith GBR Monster Yamaha Tech 3 (YZR-M1) 46m 8.503s
13. Loris Baz FRA Avintia Racing (Desmosedici GP14.2) 46m 14.061s
14. Stefan Bradl GER Factory Aprilia Gresini (RS-GP) 46m 16.720s
15. Yonny Hernandez COL Aspar MotoGP Team (Desmosedici GP14.2) 46m 16.822s
16. Michele Pirro ITA Octo Pramac Yakhnich (Desmosedici GP15) 46m 18.248s
17. Jack Miller AUS Estrella Galicia 0,0 Marc VDS (RC213V) 46m 18.347s
18. Tito Rabat ESP Estrella Galicia 0,0 Marc VDS (RC213V)* 46m 22.168s
19. Scott Redding GBR Octo Pramac Yakhnich (Desmosedici GP15) 46m 34.389s
Andrea Dovizioso ITA Ducati Team (Desmosedici GP) DNF
Alvaro Bautista ESP Factory Aprilia Gresini (RS-GP) DNF 




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MotoGP2016スペインGP ロッシ”こんなに強い走りが出来るとは思わなかった”

ヘレスで、バレンティーノ・ロッシがポールポジションから勝利を飾ったのは2005年にさかのぼる.
 9回のワールドチャンピオン、バレンティーノ・ロッシは2016年スペイングランプリの予選、最終ラップでロレンソ、マルケスを相手にポールポジションを奪取し、2005年の再現に挑戦することになるだろう.

ポールポジションのボードを掲げるバレンティーノ・ロッシ

 ロッシはチーム・メイトのホルヘロレンソに0.122秒差を付けて首位にたった。ホンダのマルクマルケスとは0.155秒差である。ロッシにとっては自身62回目、2015年のアッセン以来のポールポジションである。

「マルケスとロレンソ相手に、このレベルでいいバトルが出来ました。いい仕事をしたということですね。去年、アッセンでポールポジションをとった時も調子が良かったんです。ヘレスとアッセンは僕にとって同じくらいのレベルのコースなので。
 今も同じくらいいい調子ですが、今日の方がもっといいんじゃないですかね。なぜなら去年はアッセンで強い走りが期待できましたけど、今年のヘレスはそうではなかったので」

 ロッシは2013年に予選が15分に短縮されて以来苦戦を強いられてきたが,ここ3戦連続でフロントローを獲得している。これは2009年以来のことである。何が変わったのだろうか。

「わかりません、多分ライダーとして成長した時期をミシュランタイヤで走っていたからでしょうか、ブリジストンにスイッチした時(2008年)にはすでにキャリアの後半でしたから。
 ミシュランでは予選をソフトで走って、レースはハードが多いのですが、ブリジストンではレースと同じタイヤで走っていました。けれども、それについても正直なぜかはわかりません。
 ミシュランタイヤの頃はヘレスではいつもとても速かったんです。でもブリジストンになってより苦戦するようになりました。ここではいいレースをしてきた記憶がありますが、とても強かったということはありませんでした。特に去年はそうでした。最終的には表彰台に乗れましたが、週末を通して苦戦していました。
 3戦連続でフロントローを獲得できましたけど、ポールポジションが取れた嬉しさは、また一味違います。
 タイヤの選択が重要になってきますね。昨年より確実に強い走りができていると感じているますが、レースで勝てるかどうかは明日になってみないとわかりませんね。

マルケスから4位のアンドレア・ドヴィチオーゾまでは0.689秒差が開いていてる。
「フロントローの三人は他のライダーよりもさらに速いペースを持っているように思いますね」



2005年のロッシの勝利は、セテ・ジベルナウを相手に最終コーナーでインをついて、勝利をしたものだが(ジベルナウはコースアウトしてしまった、因みに、この時初めてロッシはコーナーの進入で、イン側の足をステップから外す走りを見せたと言われている)、2013年マルケスとロレンソは同じコーナーで2位を争って、同様の接触を起こしている(ロレンソが押し出された)。

日曜のレースで三人が最終コーナーまで集団で走っていた場合、一番いいポジションはどこなのだろうか?

「最終コーナーはたくさんの素晴らしいバトルを生んできました。一番いいポジションは0.5秒差で一番を走っている状況でしょうね!」

ロッシはオースティンで、2014年ぶりのクラッシュリタイアをしており、スタートでその事態を避けなければならないだろう。そのためにヤマハは今週末にロッシのM1にクラッチの動きを計測する特別なセンサーを取り付けている。

「オースティンでは不運なことに、スタートでクラッチを焼きつかせてしまいました。ですので、僕たちはすでに明日に向けて、クラッチのセッティングをモディファイしています。」

ロッシは現在チャンピオンシップで3番手につけており、ロレンソとは12ポイント差、首位のマルケスとは33ポイント差である。ロッシが再以後に勝利したレースは2015年のイギリスGPだ。

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2016年4月23日土曜日

MotoGP2016スペインGP予選結果:ロッシ ポールポジションを奪取!

 残り1分を切ったところで、ロッシのタイムは1分39秒台の3位だったので、ラスト1ラップでの走りは圧巻でした。 ポールポジションを獲った時はマシンの上で、Moto3の若手ライダーのように喜びを表していました。ヘレスでのポールポジションは10年も前のことになるんですね.


バレンティーノ・ロッシがヘレスでは、2005年の以来のポールポジションを獲得した。


”昨日の午前から、いい状態で勝負出来る感覚があった”,予選1位のバレンティーノ・ロッシ

Qualifying 2:
1. Valentino Rossi ITA Movistar Yamaha MotoGP (YZR-M1) 1m 38.736s [Lap 8/8] 287km/h (Top Speed)
2. Jorge Lorenzo ESP Movistar Yamaha MotoGP (YZR-M1) 1m 38.858s +0.122s [6/8] 288km/h
3. Marc Marquez ESP Repsol Honda Team (RC213V) 1m 38.891s +0.155s [8/8] 286km/h
4. Andrea Dovizioso ITA Ducati Team (Desmosedici GP) 1m 39.580s +0.844s [7/8] 292km/h
5. Maverick Viñales ESP Team Suzuki Ecstar (GSX-RR) 1m 39.581s +0.845s [8/8] 285km/h
6. Aleix Espargaro ESP Team Suzuki Ecstar (GSX-RR) 1m 39.588s +0.852s [7/7] 282km/h
7. Dani Pedrosa ESP Repsol Honda Team (RC213V) 1m 39.678s +0.942s [7/8] 287km/h
8. Pol Espargaro ESP Monster Yamaha Tech 3 (YZR-M1) 1m 39.720s +0.984s [7/8] 288km/h
9. Hector Barbera ESP Avintia Racing (Desmosedici GP14.2) 1m 39.742s +1.006s [6/8] 290km/h
10. Cal Crutchlow GBR LCR Honda (RC213V) 1m 39.881s +1.145s [6/8] 287km/h
11. Andrea Iannone ITA Ducati Team (Desmosedici GP) 1m 40.054s +1.318s [6/6] 294km/h
12. Loris Baz FRA Avintia Racing (Desmosedici GP14.2) 1m 40.184s +1.448s [5/5] 284km/h

Qualifying 1:
13. Alvaro Bautista ESP Factory Aprilia Gresini (RS-GP) 1m 40.239s 285km/h
14. Bradley Smith GBR Monster Yamaha Tech 3 (YZR-M1) 1m 40.242s 287km/h
15. Eugene Laverty IRL Aspar MotoGP Team (Desmosedici GP14.2) 1m 40.292s 287km/h
16. Yonny Hernandez COL Aspar MotoGP Team (Desmosedici GP14.2) 1m 40.335s 287km/h
17. Scott Redding GBR Octo Pramac Yakhnich (Desmosedici GP15) 1m 40.595s 288km/h
18. Stefan Bradl GER Factory Aprilia Gresini (RS-GP) 1m 40.835s 281km/h
19. Jack Miller AUS Estrella Galicia 0,0 Marc VDS (RC213V) 1m 40.968s 284km/h
20. Michele Pirro ITA Octo Pramac Yakhnich (Desmosedici GP15) 1m 40.985s 289km/h
21. Tito Rabat ESP Estrella Galicia 0,0 Marc VDS (RC213V)* 1m 41.039s 280km/h




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MotoGP2016: ロッシ、昨年にくらべて、金曜日から強い走り

バレンティーノ・ロッシは去年の11位よりも良い5位のポジションで金曜日のセッションを終えた。

昨シーズンより、走り出しが改善された、バレンティーノ・ロッシ




「午前中ははとても満足のいく走りができました。走り出しから競争力のあるので、バイクのフィーリングがとても良いおかげですね。

 今朝はタイヤを変えずに、ユーズトタイヤで走りました。15〜20ラップで自分のペースも理解できましたし。ここではタイヤの消耗が早いので多くの周回を重ねないとわからないので、特にリアタイヤの消耗は激しいので。ホイールスピンが多いのですが、フィーリングは良いですし、ペースも問題ありません」

 ロッシは午前中のセッションで、チームメイトのホルヘ・ロレンソから0.7秒遅れの3番タイムを記録した。2連勝中で、チャンピオンシップをリードするホンダのマルク・マルケスは0.345秒遅れの2番時計だった。

  「今現在では、ベストのペースはロレンソとマルケスでしょう。いつも通りにね。だけど僕もそんなに離されていないので。バイクの感触がいいですね。去年はすこしトラブルが多くて、良いバランスが見出せなかったのですが、今年はチームと良い仕事ができて、走り出しから良いタイムで走れますね」

ロレンソは今日の45分のセッションの間、タンクがより後方にある、別のタイプの2016年 M1を試した。

「今日は別々に作業をしました。ホルへが別のタンクのマシンで、僕は違うセッティングを試しました。バイクのパフォーマンスには満足していますよ。ホルヘの乗ったタンクのマシンについては詳しくはコメント出来ませんが、明日テストできるかどうか考えたいと思います」

タンクの位置でホイールスピンを軽減できるかについて、ロッシは可能性はある、としながらも、
「ただ、ここ(ヘレス)では誰もがスピンが大きいと思いますのでね。ブリジストンもここでトラクションを得るために努力していましたし。より強い構造のタイヤを使うことでトラクションは悪くなりますが、安全第一なので、100%の安全を目指すのは大切なことです。僕たちはタイヤの爆発のリスクを負うことは出来ません、ですのでパフォーマンスが多少落ちて、スピンが増えても、安全のためであるのなら僕はそれに同意しますよ」

もう一つの安全についての問題はウィングのことだが、金曜のヘレスでスズキとアプリリアもウィングをデビューさせた。

「すべてのメーカーがウィングについてやめるべきかどうか、話し合いをしているのは知っています。僕は正直に言えば、ウィングはない方が良いと思っています」

ただ、パフォーマンスの面では、ロッシは違いを感じている
 「ウィングがあれば、スロットルを全開にした時、フロントの接地が若干良いですね、例えばここのラストコーナーでは、ウィングがあればより接地感が得られます。
 今朝はウィングなしで、午後はウィングを付けて走りましたが、少しでも良い結果がえられるならウィングは付けるつもりです」

ロッシはテキサスで2014年アラゴン以来の転倒リタイヤとなり、マルケスと33ポイント差であり、去年はここヘレスで、ロレンソ、マルケスに離れての3位フィニッシュをしている。
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