De RS125: ドヴィチオーゾ
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2016年5月16日月曜日

ドゥカティはドヴィチーゾを2017年のロレンソのパートナーに!MotoGP2016

アンドレア・ドヴィチオーゾ
 ドヴィチーゾの現在のチームメイト、アンドレア・イアンノーネは、ボルゴ・パニガーレに本拠地を置くチームに来年も残ることが出来ないことがわかり、スズキとの交渉に乗り出しているようだ。

日本のメーカーであるスズキはマーベリック・ビニャーレスがヤマハ・ファクトリーへと移籍することで、その代わりになるライダーを探している。

ドゥカティがこのことを正式に発表するのがいつになるかは不透明だが、ムジェロでのレースが終わるまでは、発表の予定はないという。

ドヴィチーゾがドゥカティとの契約を延長するというニュースの少し前に、ペドロサが、ホンダに残留するとのアナウンスもされた。


2017年に確定しているグリッドの状況


From motorsport.com

これで、ヤマハ、ホンダ、ドゥカティ、の主要3ワークスはすべてのライダーが決まった様子です。残る注目のシートはスズキ・ワークス(イアンノーネ?アレイシ?ザルコ?...)チームのライダーでしょうか?

ポル、アレイシのエスパルガロ兄弟の行方や、Moto2からのステップアップ組(ザルコ、アレックス・リンス)などが気になるところですね。

あとは来年のKTMは初年度から飛ばして来そうな気がするので、KTMファクトリーのシートにも要注目ですね!


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2016年4月25日月曜日

MotoGPスペインGP:ドヴィチオーゾ、ウォーターポンプのトラブルでリタイア

 ドヴィチオーゾ選手は3戦連続のノーポイントとなってしまいました。これまでの不運がなければチャンピオンシップでもトップ3に入っていたであろう走りを披露しているだけに非常に残念です。ここからのドヴィチオーゾ選手のレースには要注目です。


ウォーターポンプの故障によってリタイアをした アンドレア・ドヴィチオーゾ


 前の2レースで表彰台のチャンスをふいにしてきたアンドレア・ドヴィチオーゾは、スペインGPでウォーターポンプのトラブルによってリタイアを余儀なくされた。

 ファクトリー・ドゥカティのアンドレア・ドヴィチオーゾは予選4位からスタートをきり、7位走行中にウォーターポンプから漏れた冷却液がマシンのリアタイアにかかり始めた。それは10ラップの出来事であったが、彼のリタイヤは決定的となってしまった。

「冷却液がリアタイアの上に溢れてきて2回も転送しそうになって、リタイアをせざるを得ませんでした。ここ3レースでノーポイントです。チャンピオンシップを考えると本当に、本当に最悪ですよ。
 特にリアタイアのことで、本当に難しい週末でした。ヨーロッパのトラックはこれまでのコースと違うので、そこについて改良が必要です。

チームメートのアンドレア・イアンノーネもリアタイアのホイールスピンで苦しんでいた。


「ミシュランタイヤはマレーシアのテストの時から随分変わっていますので、タイヤのマネージメントはすべてのライダーにとって難しくなったと思います。特にリアのグリップの低下が問題ですね。みんなが苦労していますし、スピンやスライドしていますね」

「ヘレスのような小さくてタイトなコースでは、コーナーがとても長いので、バンク角が多きい状態が続きますので、強い加速を1,2速でしようとした時には大きなトラクションがリアにかかって、タイヤに負荷がかかります。
 おそらくドゥカティのライダーは特にそうではないでしょうか。僕たちはスピードの面では有利なんですが、グリップを維持しなけれがならないということは、非常に難しいことです」

From crash.net
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2016年4月18日月曜日

MotoGP2016: ロレンソドゥカティへ加入!


2017-2018年、ドゥカティと契約を結んだロレンソ

現役チャンピオンのホルヘ・ロレンソは、ヤマハからドゥカティへの移籍という、彼のキャリアの中で最も大きな決断をした。

ロレンソは2008年からヤマハのライダーとして、41勝と3回の世界タイトルをかくとくした。一方、ドゥカティはケーシー・ストーナーが離脱した2010年以来、勝利から遠ざかっている。

ヤマハからの短いアナウンスがあった後に、ドゥカティからは次のようなコメントがあった。

「ホルヘ・ロレンソの2017-2018年、ドゥカティ・チームへの加入を発表します。
彼は、1987年5月4日、スペインのマリョルカで生まれ、そのレーシングキャリアの中で、5回のワールドタイトルを獲得しています(2006、2007年の250ccクラス、2010、2012、2015年のMotoGPクラス)」

ドゥカティは彼を、ストーナーが病気をしていた2009年頃から獲得を試みていたが、今、ロレンソがドゥカティに加入することには、幾つかの理由があるのだろう。

バレンティーノのドゥカティでの悲劇から、各方面で再構築を図ってきた、ドゥカティのデスモセディッチGPはイタリアの老舗メーカーの技術と、ストーナーなどのテストライダーなどの手によって、勝てるマシンに変貌を遂げた。

今のライダーの、アンドレア・ドヴィチーゾとアンドレア・イアンノーネは、どちらも表彰台とポール・ポジション獲得の経験があるが、ロレンソ、ロッシ、マルケス、ペドロサなどの、何レースも勝利するほどの「エイリアン」的な記録はない。

ジジ・ダニーリャはアプリリアからやって来ており、かつて250ccクラスにてロレンソ
のタイトル獲得に貢献しおり、共に勝利を味わってきた仲だ。

最高クラスで通算4位の勝利記録を持っていて、スペイン人として、最も成功したライダーであるにもかかわらず、ロレンソはそれに見合う評価をされて来なかった。

ドゥカティで表彰台の真ん中に立つことになれば、それはロッシもできなかったことで、二つのメーカーでタイトルを獲得することが出来れば、彼は、非常に稀なライダーとなり、その評価全てが変わるだろう。

そしてF1ではセバスチャン・ベッテル選手がレッド・ブルからフェラーリへ移籍したように、今まで彼をブーイングしてきた人々が赤いレーシングを着た彼を祝福してくれるかもしれない。

そして、多くの契約金も移籍を後押ししたに違いない。


そして移籍を後押しした要素として、かつてないほどの人気を誇るライダー、バレンティーノ・ロッシの契約延長も大きいだろう。 

以前は仲の悪かったロッシとロレンソの関係であるが、ロッシがドゥカティからヤマハに帰ってきた2013年には関係はいくらか良いものになっていたが、2015年シーズンに、マルケスがロレンソのタイトルを(スペイン人同士で)助けていると非難したことで、再び関係は悪化した。

カタールでの開幕戦では一悶着あって、ロッシは「ロレンソはドゥカティに移籍する度胸なんてない」発言したが、それはロレンソを見誤っていたのか、もしくは彼を、上手く移籍に仕向けるための発言だったのだろうか....

ヤマハはロレンソの後任を探している最中であるが、若いスズキのスターであるマーベリック・ビニャーレスを第一候補としているようだ。

また、来季のロレンソのチームメートになる、ドゥカティのライダーについても不透明なままだ。

イアンノーネは年齢で言えば有利であるが、自分自身とドヴィチーゾを表彰台まであと一歩のところで逃す失態を犯してしまい、アルゼンチンGPでペナルティを受けた。

二人のアンドレアは2017年のシートを争って、今シーズンも戦うことになるだろう。

ドヴィチーゾについては、もしロレンソがチームメートについて発言する権利があるとすれば、より濃厚な候補であると言えるのかもしれない。


















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2016年4月15日金曜日

MotoGP2016オースティン:スポーツマンシップと不運


 もしかしたら、マルケスはもう一つの勝利を逃していたのかもしれない。
オースティンでのレースは、マシュー・バートによって、結果とは別のストーリーとして記憶されることになるだろ。

マルケスが逃した勝利とは..


  マルク・マルケスがウィリーをしながら、チェッカーを走り去り、4連勝を飾った光景は、今年のアメリカスGPの中で一番の印象的なシーンではないのかもしれない。

  それはダニ・ペドロサがアンドレア・ドヴィチオーゾに対して、一度でなく二度にわたって謝罪していた光景がテキサスでの記憶として、いつまでも残っていくだろうからだ。

 2015シーズンの終盤で起こった出来事を経験し、我々はモーターサイクル・レーシングにおける、ある種のスポーツマンシップが、それらを払拭してくれることを期待しているような雰囲気が広がっていた。ペドロサは背丈の小さなライダーであるが、大きなハートの持ち主であることを示した。

 パワーに劣る、彼のRC213Vは、アメリカスの独特なファースト・コーナーで、魚雷のように地面を転がったが、ペドロサはそのミスを正そうとした。そのことは世界から賞賛を得る価値のあるものであった。

 7日間で二回も他のライダーからの突撃を受けた、ショックを受け止めようとしていたドヴィチオーゾに対して、ペドロサは転倒した自分のマシンを出来るだけ早く立て直そうとしたのではなく、ドヴィチーゾにケガがないか確認しに行ったのだ。

マシンを立て直すことなく、真っ先にドヴィチオーゾの安全を確認しに来たペドロサ

 ペドロサがレースをリタイアしたことは痛恨であったが、彼はレプソル・ホンダのスタッフに全てを話し、ドゥカティを訪れことの詳細を説明しに出向き、和解を求めた。
 
 ペドロサは世界選手権に長く戦っており、愚かなリスクを冒さずとも、レースが十分に危険なものであることをよく知っている。
 アルゼンチンGPで、イアンノーネにペナルティが課せられた、ドヴィチーゾを退場に追いやった出来事はイアンノーネがリスクを超えてそれ以上を求めに行った結果起こったことである。

 イアンノーネは彼を押しのけ、2000年のアラゴンGP以来のドゥカティのダブル表彰台を、あと50メートルのところで逃した。

 ペドロサは無理なオーバーテイクを試みたのではない。彼はミスを犯したが、それを白状し、真に後悔していた。


 彼は41メータの高さを誇る、アメリカスサーキットの第一コーナで、フロントをロックさせてしまった。

 彼はホンダのマシンをなんとか立て直そうとコントロールしたが、もはや手遅れであった。彼はかつてのHRCのチームメートのドヴィチーゾに向かって行ったのだった。

 マーティン・ルーサー・キング, Jrは、かつて「 人は、自分が快適な状況の時に評価されるのではなく、チャレンジや論争の中にある時に本当の評価がされる」と語っている。

 ペドロサは巨人の間に立っている。オースティンで彼は自身の起こした事故について完全に避難を受け止めたが、それは初めてのことではない。

 それはほぼ10年前、かつてのチームメートのニッキー・ヘイデンが、ワールドチャンピオンまであと一歩のところで、彼を転倒リタイヤさせたことがあったのだ。

 ペドロサは避難されたが隠れたりはしなかったし、大きな決心をして、人生の目標とも言えるチャンピオンの夢が遠のいて、ひどく取り乱したヘイデンのモーターホームに出向いて謝罪し、握手を交わしたのだ。

ペドロサ:かつてチームメートを巻き込んで転送したことも


 これをするのは簡単なことではかっただろう。ヘイデンの怒りはグラベルの上でも、その後のメディアの取材時にもなんども感情をあらわにしていた、経験した会見で最も記憶に残るものの一つだ。
 
 ドヴィチオーゾに関しては、ツキのなさと幸運を祈るコメントを残しているが、表彰台のチャンスはペドロサによって奪われ、結果はよりひどいものとなった。
 唯一の救いは彼がペドロサのマシンがぶつかってきたことで怪我をしなかったことだろう。

  2017年の、ファクトリー・ドゥカティのシートは両方とも空席であり、誰がそのシートに座るのか騒がれているが、ドヴィチオーゾのこの不運は、あまりいいタイミングではないだろう。現状ではイアンノーネが有力との意見が多いようだ。

 しかし、ドヴィチオーゾはこれまでのドラブルがなかったとしたら、マルケスに最も近いチャレンジャーであっただろう。ペドロサ、イアンノーネ、ホルヘ・ロレンソ、バレンティーノ・ロッシは自らのミスによってポイントを失っているが、ドヴィチオーゾは、ここ2レースの他のライダーからの衝突によるリタイアがなければ36ポイントを稼いでいただろう。

25戦ぶりに転倒したロッシ
 レースには予測不可能な野獣が住んでいるが、それが私たちがレースを好きな理由の一つでもある。次に何が起こるかは解らない。
 
 ペドロサがエストリル・サーキットでヘイデンをコースアウトさせた後、ヘイデンは有名な言葉を造った。
”何が起こってもおかしくない、これがMotoGPだ。それが僕たちがここにいる理由なんだ”
 
 そして10年前の最終戦バレンシアで起こったことを我々は覚えている。(ヘイデンはこの年、チャンピオンに輝いた)
 
 2006年のヘイデンのように、ドヴィチオーゾは巻き返してくるだろう。そしてペドロサも。

 この二人のグッドマンを低迷させ続けることは出来ない。

開幕戦から強い走りを見せてきた ドヴィチオーゾ

From MotoGP.com



 


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