De RS125: MotoGPスペインGP:変わらない一つのこと(1)

2016年4月30日土曜日

MotoGPスペインGP:変わらない一つのこと(1)




マシュー・バーツがMotoGPを取材してきたなかで、ロッシは勝ち続けて来た、そしてザ・ドクターはまだその能力を失ってはいないことを証明した。

マシュー・バートは21年にわたってMotoGPを取材してきた経験のなかで、チャンピオンシップの裏も表も知っている人物である。今回彼はパドックの中からのニュースを届ける。

 
私が1996年、ヘレスで初めてMotoGPを取材をして以来、永遠のように感じていることがある。

 私はその時のことをよく覚えている、なぜならミック・ドゥーハンとアレックス・クリヴィーレがドラマティックなレースを展開したことと、私が乗った車にトラックが衝突し、脳震盪を起こして肘の骨を骨折し、帰宅したからだ。

 そしてその20年の間、ほんの一握りのライダーが夢を叶えるシーンと、何百ものライダーがそれを成し遂げることなく去っていく様子を見届けてきた。

 MotoGPは刻々と変化していくが、たった一つの変わっていないことがある。

バレンティーノ・ロッシがトップにいることだ。

 彼は当時の125ccクラスでわずか0.046秒差でノビー・上田の後塵を拝し、4位となって初めての表彰台を逃した。

 もし誰かが1996年5月12日の私に、2016年の4月24日にロッシがMotoGPクラスで優勝していること教えてくれたとしても、私はそれをまったく信じなかっただろう。
 
 ロッシの先週末のヘレスでの素晴らしい勝利は、数々の時代をまたいで、時の流れに逆らい続ける、彼のキャリアの中での最新の章だ。

 37歳の彼の持っている力、再発明の能力は未だに我々が言葉を失うほどのパフォーマンスを見せてくれる。

 このベテランはまだ新しい引き出しがあることを教えてくれた。ロッシはミシュランタイアの特性に素早く対応し、豊富な経験で電子制御の介入が少なくなったソフトウェアで、見事なタイヤマネージメントを見せてくれた。

 ロッシはコンピュータがミスのない走りを提供してくれる現代MotoGPよりも前の時代からやってきている。その時代は右腕がトラクションコントロールだったわけで、気温の上昇したスペインGPで、ホイールスピンをコントロールすることにおいて、ロッシは他のライダーよりも一枚上手であった。これはロレンソのチーフ・クルーのラモン・フォルカダも認めるところである。

 日曜日のレースはロレンソのスムースなライディングスタイルが強みを見せるかと思われたが、ザ・ドクターは独自の答えを用意していたのだ。





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