先日のドイツGPではピットボードの指示に従うことが出来ずに苦杯をなめてしまったロッシ選手ですが、MotoGPにもF1のようなピットとコミュニケーションが出来るツールが必要だと言っているようです。
ウェットからドライの乗り換えで失敗を犯し、 マルケス選手に優勝を持っていかれる形になってしまったロッシ選手 |
「これはF1ではありませんが、ボックスとコミュニケーションが取れるなら、もっと状況は容易になると思います。
ピットボードでは時に難しい時があるんです。アッセンではボックスが後方と2秒も差を築いていたことを教えてくれていたならば、プッシュし過ぎて転倒リタイアすることはなかったと思います。
今までそれが無かったのは何故か分かりませんが、将来システムを導入することは重要だと思います」
しかし全員がロッシに賛成というわけではないようです。MotoGPのチャンピオンシップをリードしているマルク・マルケスはラジオ・コミュニケーションはこのスポーツの熱狂的な魅力を損なってしまうと考えています。
「200km/hでフルバンクの状態で何か話しかけられる状況がイメージ出来ません。これは自動車のレースではありませんし、レース前にいいプランを持っていなければ、それが結果になって表れます。
2013年のオーストラリアで失格になって以降、多くの仕事に取り組んできましたので、僕たちのチームはいつもクリアなプランを持っています」
ラジオシステムは必要ないというマルケス選手 |
From FOX Sports
このような話になっていますが、ロッシがドイツGPではなく、その前のオランダGPの話を出すところがドイツの悔しさを物語っているような気がします。
レースを観ている側としては、ロッシは確かにピットボードを無視する格好になりましたが、先頭集団の全員がピットに入らなかったので、サインボードの難しさが確かにあるのだと思います。
先頭集団はピット入りが2、3周遅れました |
しかし、ロッシ選手はチャンピオンシップを戦っていましたので、意識するべきは先頭集団のライダーではなく、マルケス選手のポジションだったのでしょう。
2013年のオーストラリアでは、マルケスはチャンピオンシップがかかった緊迫したレースで、ピットに入る周回が遅すぎて失格になっています。
今年のマルケスは何かと過去の教訓を活かしてきますね。チャンピオンシップをリードするプレッシャーもある中で、マルケス選手は精神的にも充実している様子です。
以上でした。
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