昨シーズン終盤の復調からの流れに乗り切れない、今シーズンのペドロサ |
ホンダは、冬の間にエンジンを逆回転クランクにするなど、抜本的な改良を加えてきたが、ペドロサはこの決定になんら関与しておらず、それによってマルケスの好みのバイクに乗らなければならない状況になっているという。
「最終的に僕たちのエンジンの選択肢は多くありませんでしたが、その中から僕が今のものを選びました。
バイクを選んだ時に、僕はすでに苦戦するだろうことをわかっていました。僕たちが選んだバイクはマルケスが選んだものです。僕の意見は反映されていません。
彼はそのバイクが好きですから、それに対応するのも早いですが、僕はより苦戦することになります。
そのことは、僕のライディングと結果を見てもらえば明らかだと思います。
マルケス中心の開発によって、苦戦することがわかっていた? |
今年のホンダのサテライトチームの苦戦は、2016年のRC213Vがマルケスの要求に沿って開発された証拠のひとつであるという。
カル・クラッチローはカタルーニャで6位を獲得したが、これが今シーズンのホンダサテライトのベストリザルトである。
「自分のことばかりだけでなく、チームのことを考えなければなりません。ホンダチームの結果を見ると、ステファン・ブラドル(当時LCRホンダ)や、バイティスタが4位や5位でゴールしていた、2、3年前よりも後退しています。
LCR HONDA時代のブラドル(ブレーキはニッシン製を使用) |
グレーシーニホンダ時代のバウティスタ(サスペンションはショーワ、ブレーキはニッシン) |
From morotsport.com
グレシーニ・ホンダはかつては加藤大治郎選手や、セテ・ジベルナウが所属した名門ですが、今はアプリリアのワークスチームとして機能しています。
ヤマハを復活させたロッシ。セテはそのロッシと戦える、数少ないホンダライダーでした。 |
これは、ホンダのサテライトではもう勝つことができない、というようなグレシーニ氏の判断であったと思います。
また去年まで、ホンダのサテライトを使用していたアスパー・チームは2016年からドゥカティにマシンをスイッチしています。
これも、ホンダのサテライトでは勝負することが出来ない、というのがMotoGPの関係者の間では認識されだしているということではないかと思います。
かつては、ホンダのサテライトマシンの供給を受けることは、競争力のあるマシンを保証されるようなイメージでしたが、ここ2、3年であっという間にイメージが変わってしまったようです。
アプリリアのワークスチームとしてスタートしたグレシーニ・レーシング |
2006年のエストリル。スライドしながらコーナーに入っていく、エリアス選手は輝いていました。(真ん中はケニーロバーツJr、右はロッシ) |
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