ロレンソのレースシミュレーションは一周のファストラップのように,圧倒的なものではない.レプソルホンダのマルク・マルケスはロングランの結果ではロレンソに並んでおり,今回のテストで,ビッグステップがあり,マシンの改善に成功し,前進したようだ.
ロレンソは22周のロングランテストを実行し,そのなかでベスト13周の平均は1:56.026である一方,マルケスは1:56.064であり,0.04秒差以下である.比較としてバレンティーノ・ロッシのロングラン中の走行データ13周の平均は1:56.202であり,0.2秒差である.しかし,ファステストラップでは0.6秒の開きがあるわけだが.
それぞれのライダーのベストラップを順に22周分を合計したタイムを計算すると別の側面が見えて来る.結果はマルケルが最も速く,ロレンソがそれに続く.これはただの計算にすぎないが,それでも現状では有力なデータになるだろう.
Average | Total | Total laps | Laps of 1:55 | |
Márquez | 1:55.888 | 42:29.537 | 53 | 13 |
Lorenzo | 1:55.904 | 42:29.888 | 52 | 10 |
Redding | 1:55.952 | 42:30.933 | 56 | 11 |
Rossi | 1:56.080 | 42:33.769 | 55 | 5 |
Iannone | 1:56.173 | 42:35.805 | 53 | 6 |
Dovizioso | 1:56.182 | 42:36.001 | 47 | 8 |
Viñales | 1:56.340 | 42:39.482 | 49 | 9 |
Pol Espargaro | 1:56.420 | 42:41.242 | 42 | 4 |
エレクトロニクスの問題
共通ECUはレース後半で特に影響して来るだろう.ロッシは「最初の4,5周は違いを感じないけど,その後は違う.ライダーはにとってはより難しくなるだろう」と語っており,レースが進むにつれてよりコントロールする必要があるだろう,タイヤが消耗し,エレクトロニクスは自動的にそれに適応することはできなくなった.それはライダーの操縦にかかっている.
ホンダにとっては,RC213Vが体力的に負担の大きいマシンだということが懸念材料としてある.カル・クラッチローはきょねんよりも負担が増加したとしており,ホンダは対応することだろうが,すぐにというわけにはいかないだろう.ホンダのライダーはレース距離を走りきるのにより体力が要求されるだろう.
スズキはシームレスギアボックスの作業を続けており,バージョン2によってフルシームレスのギアボックスとなるわけだが,アグレッシブな面がより抑えられ,エスパルガロは大きな改良だと語っている.
from motomatters
https://motomatters.com/analysis/2016/03/05/2016_qatar_motogp_test_friday_round_up_l.html
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