レース後のカタールテストを終えたケーシー・ストーナー元チャンピオン |
カタールGPは現チャンピオンのホルヘ・ロレンソが2位のアンドレア・ドヴィチオーゾに、2.019秒の差をつけて優勝した。ドヴィチオーゾは、最終コーナーでマルク・マルケスの挑戦を退け2位を確保し、バレンティーノ・ロッシはロレンソから、わずか2.387秒差でトップ4の集団でゴールした。
2度の世界チャンピオンで、ドゥカティのテストライダー兼ブランド大使であるケーシー・ストーナーが開幕戦カタールGPを総括した。
「レースウィーク全体を通して、誰か一人が飛び抜けているような展開にはなりそうにないですね、それがたとえロレンソであってもです。ただ、彼をその気にさせてしまったらロレンソがベストでしょう」
「 まだ誰も、ミシュランタイヤを自分のものにしているとは言えないでしょうね、ラップタイムをみると、タイムにアップダウンがあります。平均的なタイムで走っているなかで、急に0.6秒速いタイムで走れていたり、ということが特徴的ですね」
「数名のライダーはブリジストン・タイヤのようにコーナーには入っていけないと不満をこぼしているようですが、それは問題ないですよ、ミシュランにすることで利点を得ていると考えることも出来るのですから、それを使えばいい。ブリジストンと同じような特性やパフォーマンスを求めないことですね」
「イアンノーネが転倒リタイヤしてしまったのは非常に残念でしたね、彼は週末良いペースを見せていたし、状況によっては優勝を狙えると思っていたので」
あれだけ接近したレースであったにも関わらず、イアンノーネがチームメートのドヴィチオーゾに抜かれて2位に後退して、9ラップ目にロレンソが先頭に出て以降、オーバーテイクが比較的少なかったように思われる。ライダー達が若干オーバテイクに積極的ではなかったのではないかという質問にケーシーはこうコメントした。
「ミシュランタイヤでは違う方法で抜きにかからなければいけくなっているようです。直線後方からブレーキングで抜くというよりは、コーナーの立ち上がり重視で体制を整えて、次のコーナーの入り口で、パスしていくケースが増えているように思います。
それだけではなく、週末を通して、ほとんどのライダーがミシュランタイヤで転倒していましたから、勝ちに行きたいけど 、この順位をキープしてポイントも欲しい、という気持ちもありますしね。また、大きく膨らんだりしたライダーも多かったですね、それは限界点を見極めていたのでしょうね」
「あとはハイペースなレースで、このようなスピードでレコード・ラインを外して、オーバテイクに行くにはなかなかリスクが大きいので、あまり積極的にやりたくはないでしょう 」
— Casey Stoner (@Official_CS27) 2016年3月22日
「今回、レースが終わって、僕がこのサーキットでテストしたこともドゥカティのライダー達の役にたつと思います。ドゥカティのマシンはすでに競争力がありますしね。
ドゥカティは去年、良い状態でスタートしましたが、バイク全体のパッケージを考えると今年のバイクの方が強いと感じます。
こらからも改善していくことが大切ですね。どのメーカーも同じようなことを言うと思いますが、バイクのことをよく理解して、それらに時間をかけていくことが改善への道ですね 」
ストーナーの次のテストは未定だが、骨折療養中のプラマック・ドゥカティのダニーロ・ペトルッチに関しては、ミケーレ・ピッロが代役として次戦、アルゼンチンGPに出走予定である。
From crash.net
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