2年落ちのマシンで好走を見せるヘクトル・バルベラ選手:鍵は共通ECUに? |
トップ10入りをした強い走りを見せたヘクトル・バルベラは、難しいレース・ウィークエンドを乗り越えて、自身を取り戻した。
ヘクトル・バルベラはカタールGP注目のライダーの一人であった。スペイン人である彼はシーズン前のテストにて、ファクトリーライダー達に混じって、トップ10入りをしていた。フリープラクティスや予選での彼のミスなどを理由で、バルベラの準備不足が懸念されたが、アヴィンティア・レーシングチームと彼はレースに上手く焦点を合わせてきた。
8位スタートしたバルベラは、テック3・ヤマハの2人を追いかけていたが、彼らを先行させてしまい、残念ながら7位フィニッシュとはならなかったが、ドゥカティライダーの中では2番手となり9位フィニッシュを果たした。
2015年、バルベラは2016年のバイクとあまり変わらないバイクに乗っていた、ドカティのデスモセディチGP14.2 だ。2016年からの大きな違いは電子制御(ECU)の統一ルールによって、バルベラはファクトリーのライダーとほぼ同等のパッケージを使用することが出来たのだ。
バルベラが去年の15位という結果から9位に上昇しただけではなく、去年はトップから21.160秒差であったが、今年は12.465秒遅れのでのフィニッシュである。多くの懸念を払拭し、バルベラは、これからもトップ10以内でのフィニッシュ、そしてファクトリー・ライダーに可能な限り肉薄することを常に狙っていく。
ヘクトル・バルベラ「トップ10でゴールすることが出来ましたがもっと上を狙っていきたいです。これは決して言い訳ではないのですが、僕たちは現実的になって、ファクトリーのバイク達と戦わなければいけないということをよく理解しないといけません。 今僕たちはかなり彼らに接近していますし、もっと出来ると感じています。多くのミスをしてしまい、上手くいかなかったところもありますが、ウィークエンドはコンマ数秒差で走れてきました。
今はまだ始まりにすぎません、私達の本当の目標は、すべてを上手くこなした上で、5位でゴールすることで、常にトップ10にいることです。ポル・エスパルガロとスミスの後ろにいた時はつまらないミスをしてしまいましたが、7位フィニッシュを目指して戦えたはずです。それでも、ドゥカティ勢で2位フィニッシュできたことはとても良かったです」
From MotoGP.com
今シーズンはテスト中の骨折によって、ル・マンGPまで欠場を予定しているダニーロ・ペトルッチ選手や、テスト後半に好タイムをマークしていた、スコット・レディング選手など(二人ともプラマック・ドゥカティ(GP15)所属)が頭角を表すのかと予想していましたが、GP14.2に乗るバルベラ選手はノーマークでした。サテライト・チームがファクトリー・チームに挑んで行くレースが今シーズンは多く見られるかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿