De RS125: MotoGP 2016
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2016年8月21日日曜日

MotoGPチェコGP 予選結果 ファステスト情報

 マルケスが2016年5度目のポールポジションを獲ったチェコGP。マルケスがポールポジションを獲った際、彼は優勝を3度、2位を1度獲得している。キャリア63度目のポールポジションはホルヘ・ロレンソ、バレンティーノ・ロッシと並ぶ数である。

ホンダのウィングはヤマハに似てきましたね。

 昨年のチェコGPウィナーのホルヘ・ロレンソは2位グリッドであるが、これはカタルーニャGP以来のファーストローである。

 3位グリッドのアンドレア・イアンノーネは2010年のケーシー・ストーナーが達成した、アラゴンと茂木以来の連勝がかかっている。

 スズキのアレイシ・エスパルガロは 2列目スタートにあり、異なる4メーカーでトップ4が埋まる形となったが、今回の4位グリッドは、彼が昨年バレンシアで達成した、スズギチームの最高グリッドである。

 トップの独立系チームはヘクトル・バルベラの5位グリッドである。
  
 バレンティーノ・ロッシは2列目の6番グリッドである。これは彼がフランスGPル・マンの7番グリッド以来のワースト記録です。

  アンドレア・ドヴィチーゾは3列目スタートとなったが、このレースが250戦連続出場である。

  ダニ・ペドロサは9番グリッドだが、これはカタルーニャ以来のベストグリッドである。

 ブラッドリー・スミスは11番グリッドを獲得。これはイタリアGPのムジェロ以来のベストリザルトである。




From motogp.com
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2016年8月19日金曜日

MotoGP:ホンダ ブルノでの2017年型RC213Vのテストを延期

 
 レプソルホンダは、ここ数年チェコGP後に来年のバイクのテストを行ってきたが、そのテストが延期になり、両ライダーは2017年のバイクをテストすることは無いようだ。

タイトルをリードするマルケス。来年のマシンよりも今季のマシンの改善を優先か

 その代わりとしてホンダはライバルのヤマハ、ドゥカティとのギャップ(特にストレートスピードの面で)を埋めるために、多くのアップグレードをテストに投入する予定だ。

 オーストリアGPではマルケス選手は5位フィニッシュの先頭から12秒遅れで、ペドロサ選手そこからさらに5秒遅れの7位だった。


 オーストリアGPのFP3でマルケスは肩を脱臼したにもかかわらず、彼はその後のセッションも参加しようとした。


「レース中、肩は気になりませんでしたが、レース後に少し痛んできましたからブルノの直前には体を休ませようと思っています」


From motorsport.com
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ミラー チェコGPを欠場へ


 ジャック・ミラーは先週のオーストリアGPウォームアップ走行中の転倒で負った、背中と手首の骨折のためチェコGPを欠場することが明らかになった。

オランダGPでMotoGP初優勝。開幕前のテストのケガも癒えてこれからという所でしたところでしたが。
 
 ミラーはブルノでの復帰を目指して事前のメディカルチェックを受けたが、その次のシルバーストーンに体調を整えられるように、チームとHRCが次戦の欠場を決めた。

チーム代表 ミシェル・バルトメリ
「ジャックはレーサーですので、チェックで問題がなければレースしたいと思っていたでしょう。しかし、HRC、ジャックのマネージメントと我々でチェコGPは欠場することを決めました。 我々としてはジャックには背中のケガを早く治してほしというのが一番と考えていますので、今回のような決断をしました」


From Checkerd flag.co.uk
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2016年8月18日木曜日

MotoGP:バウティスタ 2017アスパーチームと契約

アプリリアのライダーのアルバロ・バウティスタは2017年古巣のアスパーチームに復帰する。


 バウティスタは2006年、アスパーチームで125ccクラスを制し、チームとともに250ccにステップアップし、3シーズン中、8レースで優勝し、2008年はマルコ・シモンチェリについでチャンピオンシップ2位となった。

  彼は2010年にスズキからMotoGPデビューし、2年後にグレシーにチームに移籍した。当時のグレシーにチームはホンダのサテライトチームであり、現在はアプリリアのファクトリーチームである。

 バウティスタとチームメートのステファン・ブラドルは来年アレイシ・エスパルガロ(現スズキ)とサム・ロウズ にシートを奪われる形となった。


「世界選手権で最も多くの時間を過ごしたチームに戻ってこられてとても嬉しいです。125ccではチャンピオンになりましたし、250ccではタイトルを目指して戦ったチームです。

 このチームに帰ってきて、MotoGPでも一年走れるということにとてもモチベーションが上がっています。新しい挑戦です。

 自分もたくさん経験を積んで、成長してきましたので、2017年はこのチームで競争力を持って臨めると思っています」

 バウティスタは今年のドゥカティのバイクに乗る予定だ。アスパーチームは現在のGP14.2モデルから、来年は16年モデルを一台、15年モデルを一台ずつ走らせる予定だ。

 同様にドゥカティサテライトのAvintiaチームはヘクトル・バルベラとロリス・バズの体制で臨むようだ。


アスパーの今のライダーのユージン・ラバティとヨニー・エルナンデスだがその一人は2015年型のバイクに乗ることになるだろう。しかし、ラバティは チームメートよりも型遅れのバイクに乗ることに積極的でない。

 ラバティはアプリリアでのワールド・スーパーバイクに復帰することを考えている。

 From Motorcycling


残るMotoGPのシートはアスパーチームの一つのみ、ということでここはヨニー・エルナンデスで決まりでしょうか。

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2016年8月15日月曜日

オーストリアGP:ジャック・ミラー 背中と手首を骨折

 VICE SPORTSさんというサイトの記事を取り上げるのは初めてなのですが,タイトルが「JACK 'JACKASS' MILLER 」とジャックの間にマヌケというような意の'JACKASS'という単語が入っています.
 やはりメディアは厳しいですね...手負いのライダーにこんな酷い言葉を.

 ジャックはオランダGPで初優勝をした後,開幕前の怪我も全快して,これからという時だっただけに非常に残念です.

この転倒を見て,青山博一選手が転倒によって背骨を何度か骨折したことを思い出しました.

 若い選手が自身のキャリアを大きく変えるような怪我をすることがありますが,そいった面でも安全性などには十分な配慮をして欲しいと願うばかりです.


via GIPHY

ジャック・ミラーは午前のWUPでインフィールドセクションでハイスピードクラッシュし,担架によって運ばれた.診断はT6(6番目の)胸骨の毛髪様骨折(髪の毛の線のような亀裂が骨に入る)と手首の骨折であった.

 しかしミラーはその後もレース前のグリッドを歩くなどしていたが,次戦のチェコGPを欠場するかどうかは,チームが水曜日までに決める予定のようだ.

From Vice sports

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オーストリアGP結果を振り返る

 オーストリアGPでは遂にDucatiがワンツーでフィニッシュを決め,イアンノーネ選手がストーナー以来の優勝を獲得しました.


ドゥカティに有利であった高速コースであったとは言え,後半の安定感もあり,ヤマハ勢をも寄せ付けない強さを見せました.

それではスタートから,予選はイアンノーネ選手,ロッシ選手,ドヴィチオーゾ選手がフロントローで,ヤマハがドゥカティに割って入る状況からのスタードでした.



1周目はロッシ選手が果敢に仕掛けることで一時先頭に出ますが,2周目以降はイアンノーネ選手が先頭を奪います.ロッシ選手はここで4番手まで後退してしまいます.




ここで,ヤマハのロレンソ選手が先頭をうかがうように2位に浮上してきます.しかし,そこにはもう一人のファクトリー・ドゥカティ,ドヴィチオーゾ選手が着々と迫ってきています.





そしてドゥカティが先頭を引っ張る展開に.後方は3位ロレンソ選手,4位ロッシ選手,5位マルケス選手,6位ヴィニャーレス選手が一団となっています.





 ここでドヴィチオーゾ選手が満を辞してトップに出ます!後方はヤマハ勢がジリジリと離されて行く展開に,ヤマハ勢は厳しいのか!?そしてこれまで苦戦していたロレンソ選手のペースが安定しており,ロッシ選手もなかなか前を伺えない状況です.

 マルケス選手はプラクティス3で負傷した肩のダメージはもちろんですが,タイヤのマネージメントに苦戦し(ヤマハの加速の方が安定していて,難しいレースだったとコメントしています)ヴィニャーレス選手とともに5位集団を形成しています.

 レースは終盤までドヴィチオーゾ選手が引っ張る展開だったのですが,ラスト数周になって,再びイアンノーネ選手が仕掛けます!



 後方を行くヤマハコンビは先頭のドゥカティに追いついてきそうな雰囲気はあったのですが,その差を縮めることができません.
 ドゥカティの二人の争いには少し嫌な予感がしていた私ですが,抜きつ抜かれつは無いものの(ドヴィチオーゾ選手はリスクを避けたとレース後コメントしているようです),熾烈な優勝争いが繰り広げられます.もうドゥカティ2人の世界です.



  ロッシ選手はドゥカティと優勝争いをすることが出来るペースを持って,レースに臨んだようですが,ロレンソ選手にも仕掛けることが出来ません.
 レース前にリアタイヤの消耗を抑えるために加えた変更によって,決勝ではフロントの接地感の状態が良くなかったようで,チームメートとも勝負できなかったことを悔やんでいました.



 そしてレースはそのままイアンノーネ選手がMotoGP初優勝を飾りました!ドゥカティにとっても,久しぶりの優勝となります.

Result

 From motorsports.com
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2016年8月14日日曜日

オーストリアGP:ロレンソ「ライディング、セッティング全てに満足」

 前戦、前々戦のオランダGP、ドイツGPで苦戦していたロレンソ選手ですが、夏休みを挟んだオーストリアGPの予選になって復調してきました!

ロレンソ選手、やはり立て直してきました。

「今日の結果にはとても満足しています。ドゥカティのトップから0.219秒遅れの4位ですから、金曜日の1.3秒遅れから考えるとかなり改善されました」

「特に予選では、ヤマハの両ライダーはいいラップを刻むことが出来ましたが、完璧ではありませんでした。T3で0.2、0.3秒ロスをしていたので、予選ではそこで大きくタイムを失ってしまいました」


「ただ、最後のセクターはとても強い走りができたので、ポールポジションを目指して戦えると思っていました。もう少し速くなければいけませんでしたが、ライディングには満足していますし、バイクのセッッティングや、全てに満足しています」

 「あと少しのセッティングと、あと少しの予選での勇気と、もう少しだけプッシュすることで結果を大きく改善することが出来ました。あと今日の気温も完璧でしたね。」


「 レース全体を通していいペースが必要ですね。特にレース後半からラストにかけてはグリップが強い走りの鍵になるでしょう」

明日のレースについては後半のグリップがカギになるとのこと。


「昨日はソフトタイヤは数ラップでダメになってしまいましたが、気温が低ければ、ミディアムタイヤの方が良かったですね。今日もそんなに変わりなかったですが、ソフトタイヤが明日のレースで使えるのか解析する必要があります。ソフトタイヤはレース序盤でアドバンテージがありますから、ただレース終盤の状態を確認しなければいけません。誰もロングランのテストをしていませんので、明日に向けてそれを解決しなければなりません、リアタイヤだけでなく、フロントについてもですね」

From crash.net
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2016年8月13日土曜日

MotoGPオーストリアGP予選結果


MotoGPオーストリアGP予選結果
アンドレア・イアンノーネがポールポジションを獲得!

アンドレア・イアンノーネがラスト1ラップでポールポジションを獲得。
(FP2でユージン・ラヴァティのアタック中に道を譲るように促し、口論に)


2位にはドゥカティ ファクトリーにバレンティーノ・ロッシが割って入った。
「タイヤとブレーキングが改善された、いいリズムを持っている」

3位はアンドレア・ドヴィチオーゾ。

4位は苦戦が続いていたロレンソが獲得。

5位はマルケス、FP3でペドロサとの接触を回避するために転倒、肩を脱臼したが、予選に臨むことができた模様。


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KTMが公式にMotoGPバイクを披露

KTMは来年からMotoGPに参戦する車両、RC16を公開した。

WPのサスペンション、クラス唯一となるアルミではない、鋼管のフレーム。


KTMはすでにライダーとしてテック3ヤマハから、ブラッドリー・スミス、ポル・エスパルガロを獲得しており、2018年までの2年間の契約を結んでいる。


テストライダーはミカ・カリオは、今シーズンの最終戦バレンシアにワイルドカードで参戦予定である。

KTMは最近行われたオーストリアでのテストでカリオがトップから2秒遅れのタイムを記録くしており、仕上がりは上々である。
ラジエータもWP製でしょう。なかなか直線的なデザインをしたバイクですね。デビューが楽しみです。



From GPupdate.com
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2016年8月9日火曜日

MotoGP:ミラー オーストリアは初めて100%の体調で臨める

 オランダGPでMotoGP初優勝を飾ったジャック・ミラーは、シーズン開幕前のモトクロスの練習で負傷した右足の怪我が完治したようで、オーストリアGPは初めて100%の状態で臨めるようです!



 「シーズン前半戦は本当に強い走りが出来ました。 この勢いをキープすることが大切だと思います。この前のオーストリアでのテストではかなりいいリズムでラップを刻むことができました。

 レースではミシュランのタイヤの割り当てがどうなるか判りませんが、僕にとってはそんなに大きな問題ではありません。馬力の必要なサーキットなのでとても興味深いですね。このコースでは赤いバイク(ドゥカティ)が若干有利になるでしょうが、僕たちのパッケージがどれほどまで行けるか楽しみです。

 オーストリアでは今シーズン体調も100%で臨めますし、バイクのフィーリングも良いですので、もう一度結果を狙っていきたいと思っています。

From MotoGP.com
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2016年8月5日金曜日

MotoGP:アレイシ アプリリアはスズキがくれなかった愛をくれる

ニッキーヘイデンがスーパーバイクに行ってしまい、GP界にぽっかりと空いてしまった、ナイスガイライダーズの大きな穴をアレイシ選手が埋めているのでは、と思っているのですが、スズキは率直になぜアレイシを!?という思いがありました。どうのようになっているのでしょうか。




イタリアGPではスズキを介してではなく、メディアを介してイアンノーネの加入のニュースを聞いた、アレイシは決していい気分ではなかっただろう。


彼はその後MotoGPに残留するのか、それともWSBKに移籍するのか、すべての選択肢をよく検討した上で、アプリリアファクトリーと契約を結んだ。アレイシをこのプロジェクトの試金石としてアプリリアは考えている。


アプリリアは今年も順風満帆といったわけではないが、2015年シーズンの48ポイントに比べて、今年は72ポイントを積み上げおり、確かな前進がみられる。


アプリリアはこれまでの成長路線をさらに加速するためには、アレイシの才能と、ハードワークが可能な彼のキャパシティーに期待しているのだ。


様々な要因が影響を及ぼすため、単純に言うことは出来ないが、アレイシが過去2年、スズキに在籍した間に、スズキは先頭を行く、メーカー、Honda, Yamaha, ducati、を脅かす存在に成長してきた。



「アプリリアがくれたチャンスは非常に高いモチベーションになります。最も重要なことは彼らが僕を信頼してくれて、僕にかなりの裁量を任せてくれていることです」


「アプリリアでは非常にいい思い出があります。スズキに移籍する前に僕はアスパーのARTに乗っていましたので。


僕がスズキに加入した当初はマシンはまだまだでした。今のアプリリアはそうかもしれませんが、作業を上手くこなすことができました。

アスパー時代は、基本的にはスーパーバイクで、カーボンブレーキとその他のモディファイが少しあったくらいでしたが、最終的には競争力を増していきました」


「スズキを去るのは少し寂しいですが、僕は少しの愛着を持てずにいました、アプリリアはいつも僕に協力してくれまます。それが一番興奮しているところで、彼らは僕を信じてくれています。


彼らの優先順位の中に常に僕がいることを明確にしてくれていますし、そういったことがライダーの満足度にも反映されるのだと思います」



From motorsport.com


確かに今シーズンは、これまでチームメートのマーベリック・ビニャーレスに負け越していますので、厳しい立場ではあったのは確かな気がします。

でもスズキはビニャーレスを失った時の対応で慌てたことで、アレイシを若干失望させる結果になってしまったかと思います。

これはシーズン後半のブラドル、バウティスタのアプリリアの活躍。スズキのアレイシの巻き返し。そして来年のアプリリアの飛躍を期待しています!

なかなかKTMが協力な存在になりそうな予感もしますが...



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2016年8月4日木曜日

MotoGP:ストーナー エレクトロニクスは巧みさを損なっている




 ケーシー・ストーナーは新しい共通ECUは、ライダーのコーナリング中、出口のトラクションをコントロールし過ぎており、コンペティションとって良い効果がないと感じている。

 ケーシー・ストーナー 
「2016年は、予選で多くのライダーのタイムが接近していることに驚くことがありますが。これはエレクトロニクスおかげだと思います。

でも予選でライダーがやらなければいけないことはブレーキングを遅らせて、バイクをターンさせることです。そしてエレクトロニクスがその他の仕事をやってくれるということです。そこにコントロールの巧みさなどはありません。

レースになると、毎周ブレーキングを遅らせて、完璧なブレーキングをしなければなりません。そこでライダーの間でギャップが生まれていきます。

エレクトロニクスはリアタイヤを上手くコントロールすることが出来ないライダーにとって、大きな助けになるっているでしょう。

2006年か2007年ごろは、コーナーの出口では、より巧みなコントロールが必要でした。ですのでパッシングをするときはコーナーの出口で差をつけて直線の中盤では相手をかわすことが出来ました。

もしくはコーナーの立ち上がりでスリップやスライドなど相手がミスをすると、次のコーナーまでに余裕を持ってパッシングを行うことが出来ました」

From FOXsports

 実際に走っていたチャンピオンの見解なので説得力のある見解ですね。数年前はウェットに強いライダーがいましたが、今年になって数人出現してきたようなところを見ると、今年からのエレクトロニクスが対応が遅れている環境を利用した技巧派が、少ないチャンスを生かしているのかもれませんね。


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WSBK: Aprilia RSV4 Factory エンジン

私もアプリリアのMotoGPを陰ながら応援しておる者の一人ですが、私がアプリリアのMotoGPへの挑戦に興味を持って見ているのは、自分のバイクがアプリリアであることもありますが、250ccで敵なしの状態となっていたアプリリアが、MotoGP時代初期に早々に失敗し、撤退していったことが少なからず心に残っています。


そこからアプリリアはWSBK(ワールドス−パーバイク)でRSV4によってチャンピオンになるわけですが、今年のアプリリアのMotoGPマシンは、WSBKで活躍したRSV4のエンジンを改良していた前年型とは全く異なるニューマシンとなっています。今回はそのRSV4のエンジンについてです。




アプリリアにとってレースというものは、常に重要な位置付けにあり続けている。イタリアのノアーレに拠点を置くアプリリアは1970年代中頃にレースへの参戦を始め、モトクロスの世界ですぐに頭角を表すことになる。


その後、情熱(と資金)を持ったイヴァノ・ベッジオはロードレーシングの世界へ足を踏み入れる。そこでアプリリアは世界WGP125cc、250ccの両クラスで、FIMが2ストロークエンジンを廃止するまで、その地位を不動のものとする。


しかし、ベッジオにとって125ccと250ccだけでは不十分であり、そのチャレンジをスーパーバイクへと向けていく。ロータックス製の60度1000ccVツインエンジンを搭載したRSV1000はトロイ・コーサーと芳賀紀行にたくされた訳だが、もう一歩のところでタイトルを逃してしまう。

8耐お疲れ様でした! ニトロノリとRCV1000

MotoGPが1000ccの4ストロークエンジンとなったことにもベッジオは興味を示し、彼は後に大きな失敗に終わってしまう"Aprilia cubeプロジェクト"に大量の資金をつぎ込んだ。


元F1フェラーリチーム代表、クラウディオ・ロンバルディによって、F1のエンジンから改良を加えた3気筒のエンジンによってプログラムを走らせたのだ。直列3気筒のエンジンの性能をMotoGPで示すことだけでなく、アプリリアのレース活動に支障をきたすほどの事態となり、資金も減少していった。

当時のマシンの見た目はフレームなどが直線的で、なかなか格好よかったです。
これがMotoGP初のニューマチックエンジンであったと思います。F1のテクノロジーをそのまま持ってきてしまったようなエンジンだったようです。そういった意味でもHonda の中本氏らによるニューマチックバルブ、シームレスシフトの導入はやはりHondaといったところです。

最終的にベッジオはすべてのバイク部門を手放すことになる。アプリリアと、モトグッチはスクータの巨大企業、ピアッジオグループ傘下に加わることになった。


そして、もはや競争力を失っていたRSV1000に変わってアプリリアが再びスーパーバイクの頂点に立つチャンスを与えるために、ピアッジオは新しいプロジェクトを立ち上げた。


プロジェクトは当初、3つのエンジンが検討されていた。
一つ目はあれほどのCubeプオジェクトの失敗にもかかわらず、3気筒エンジンによる参戦だった。そして狭角のV4エンジン、オーソドックスな直列4気筒エンジンだ。


 実際に狭角のV4エンジンは1次、2次振動ともに直列3気筒のエンジンよりも優れていた
。しかし、直列4気筒はより優れた1次振動特性を持っているので、小さなバラスシャフトを追加することで振動をキャンセルした。


狭角V4は2次振動の面でも直列4気筒よりもがわずかに劣るが、ほんのわずかな話、実際に感じる振動は直列4気筒よりも若干良いものだったとのことだ。


 狭角V4のもう一つの利点は、チャンピオンを獲ったRS250のフレームジオメトリに近いものにすることができるということだ。なぜなら、RS250はそのクラスで、ベストハンドリングバイクと言われていたからだ。


アプリリアの技術者は当初、60度のV4エンジンから始めたが、最終的にはエアインテイクなどの特性や大きさなども考慮して採取的に65度が採用された。(アプリリアとは別の話だが、すべての伝説的なフェラーリのV12エンジンはVアングルが、通常の60度ではなく、65度であることだ。何か理由があるのだろうか?私には説明がつかない)

そしてアプリリアの狭角V4エンジンは220馬力を誇るスーパーコンパクトなエンジンとなったのだ。
1. エンジンは非常にコンパクトで、直列4気筒に比べて全高、全長がが抑えられている。そして、90度のV4以上に全幅を抑えていて、短いのだ。乾燥重量は約69kg。
RSV4 Factoryのエンジンは直列4気筒に比べて重量で大きなアドバンテージはない。




上からの写真ではなぜVアングルがオーソドックスな60度ではなく、65度でなければならなかったのかがわかるだろう。エアインレットの空気の流入速度を確保するための可変長システムを配置する空間が必要だったのだ。


クランクケースの下部はオイルを除くと約6kgである。3つのクランク軸受けはアルミの鋳造品であり、捻れや歪みを防止する鋼鉄が挿入されていないが、スチールもしくは鋳鉄(鋳造の鉄、溶かして作る鉄。鋼鉄の方が一般に強度があります)などが、このような高性能エンジンではポルシェのボクサー6気筒エンジンなどのように用いられることがある。


クランクシャフトは180度位相差のついたクランクで、2012年から全てのクランクは、高回転での潤滑液との摩擦を避けるために鏡面のように磨かれている。クランクの重さは約5.9kgである。


バランサーシャフトはクランクのて前にあるもので、小さなカウンターウェイトが付いている。バランサーはクランクシャフトと同じスピードで回転するので、クランクとバランサーのギアレシオは当然ながら1:1である。バランサーシャフトの内側のギアはエンジンスターターのモーターにつながるギアである。


MV AgustaやDucatiのようにアメリカからではなく、アプリリアは日本からバルブを購入したようだ。吸気バルブはチタン製で32mm直径は5mm、約22g。排気バルブは鋼鉄製で26mm、直径5mm、32g。 

このエンジンを囲むボックスはアプリリアのエンジニアがRSV4のエンジンをデザインする際に用いたもので、スイングアームの長さをどれぐらいにするのかをイメージしながら、ドライブスプロケットの位置から、フロントホイール、サスペンションの移動量とエンジンの高さの限界はど、全てのV4エンジンで検討を重ねたものである。

このアニメーションがエアボックスの中で、可変のエアインテークマニホールドの動作の様子である。低回転の時は長くなることによって、トルクを稼ぎ、高回転時はもっとも短くなる。この可変技術によって全ての回転域で適切なパワーを取り出すことが可能になる。


From cycleworld

 いかがでしたでしょうか。RSV4が欲しくなってきましたね。WSBKではもちろん、MotoGPにおいても、このような技術の延長で昨年のアプリリアのエンジンは機能していたようです。

ドゥカティのエンジンはストレートが異様に早いですが、やはりあれはニューマチックバルブではなく、ドゥカティのアイデンティティとも言える、デスモドロミックによってバルブを駆動している分、バルブの駆動に出力を持って行かれていないからなのでしょうか。

そうだとすれば、来年以降もドゥカティのエンジンのパワフルっぷりは健在ということになると思われますが、そのあたりも楽しみなところですね。

それでは
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2016年8月3日水曜日

MotoGP: アプリリア アップデート

 MotoGPファクトリーのステファン・ブラドル選手が2017年、ニッキー・ヘイデン選手のいるWSBK(ワールドスーパーバイク)のHondaチームへの移籍を発表しました。


アプリリア・ファクトリーとしては昨年のRSV4を基にしたマシンから大幅にステップアップしたもののまだまだ課題は多いようです。

Aprilia RS-GPを操る サム・ロウズ選手

新型のV4エンジン(おそらくVアングルはRSV4の65度から72度から77度の間の角度になっていると考えられる、これはエンジンのバランスと効率を優先してのことだろう)はよりパワフルになったものの、まだMotoGPで戦っていくには十分なレベルを達成していない。

シャシーは、オランダGPアッセンでウェットの中、両ライダーがいいポジションでレースをしていたことからも、より競争力のあるものになったと言えるだろう。

 2017年はより競争力をつけるために、アルベシアーノは全く新しい2人のライダーを雇うことになった。スズキからアレイシ・エスパルガロと、Moto2から、サム・ロウズだ。

2016年の両ライダーの結果はあまり一致するものではなかったため、RS-GPのバイクの本当のポテンシャルを検証することが困難だったと感じており、アルベシアーノはエスパルガロのようなライダーがこのバイクの本当のポテンシャルを示してくれるのではと期待しているのだ。サム・ロウズは若く、才能のあるライダーでこれからの成長が期待できるライダーだ。

アプリリアは小さな会社であるにもかかわらず、何年もかけて、素晴らしい結果でこの業界の巨人たちを倒してきたメーカーだ。 もう少し見守ってみよう。

From CyceWorld

そうは言っているものの、先日のKTMはテスト初登場の立場であり、現役のMotoGPライダーを起用することなく初登場ということを考えると素晴らしい結果を残していました。

 
アプリリアはRS-GPのポテンシャルをまだ図りかねているのかもしれませんが、エンジンパワーが足りていないということは事実のようですし、やはりまだまだ企業としては若いアプリリリアにとって、MotoGPクラスは鬼門なのでしょうか。これからの挑戦を見守って行きましょう!
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2016年7月28日木曜日

WSBK: ダヴィデ・ジュリアーノ Moto2へのスイッチも

 Aruba ファクトリー・ドゥカティのダヴィデ・ジュリアーノはWSBK(ワールドスーパーバイク)からMoto2への転向も視野に入れいているようだ。



チャンピオンシップでは現在4位であり、彼は2012年にWSBKへ転向して以来、最高のシーズンを過ごしていると言えるだろう。

それにもかかわらず、ドゥカティは来シーズン彼との契約を更新する予定がないようだ。ドゥカティはアレイシ・エスパルガロ、ユージン・ラヴァティ、ファン・デル・マークなどと契約を結びたいと考えていたようだが、ここになってマルコメランドリの可能性も出てきた。

ダヴィデ・ジュリアーノ
「すべてがはっきりとするまでは喋りたくないのですが、今は幾つかのWSBKのトップチームと話をしています。でもMoto2に転向することも問題ないと思っています。もちろん簡単なことではないですが、Moto2は非常に面白いチャンピオンシップだと思います。

ただ、スーパーバイクのパドックは僕のホームでもありますので。いずれにせよ2、3週間までにはもっと話せるようになっていればいいですね。

ドゥカティと来年契約を更新できなかったことについては

「アラゴン、アッセンあたりでマーケットが動き出して、その頃は一番厳しい頃でしたね。でも今では持ち直して、マレーシアからはチームメートのチャズ・デイヴィスよりもポイントを稼いでいますしね」

 From gpxtra.com
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2016年7月27日水曜日

MotoGP 2016: 自分がいないといけないレベルには程遠い

自分がいるべきレベルに到達していないと、アレイシは言う

スズキのアレイシ・エスパルガロは2017年シーズンをスズキからアプリリアチームへと移籍することになるが、2016年シーズン残りのレースも最後まで強いリザルトを残すつもりでいる。

 シーズン半ばの現時点で、エスパルガロはチャンピオンシップで52ポイントの11位で、トップのマルク・マルケスとは119ポイント差、チームメートのマーベリック・ヴィニャーレスとは32ポイント差である。

エスパルガロの今シーズンこれまでの最高順位はオースティンとヘレスでの5位だ。



「今までの自分のパフォーマンスには満足していません、自分自身が求めているレベルに自分は全く到達していません。ですからトラックの中でも外でもこれまで以上の結果を残すために、ハードワークにはげんでいます」

バルセロナ出身のアレイシにとって、2016年シーズンは簡単なシーズンではなかっただろう、特にモチベーションという点においてはなおさらだ。

彼の一番の優先順位はスズキに残留すること、しかし浜松をベースとするチームは2017年に全く新しいラインナップで臨むことを決めた。

ムジェロでスズキがビニャーレスのヤマハへの移籍とイアンノーネの加入を発表した時、後者の発表はエスパルガロにとって衝撃だった。彼はメディアを通してそのことを知ったのだ。

アッセンの後では、スズキはアレックス・リンスとの契約を発表する。その週のまさに日曜、レース後にアプリリアはエスパルガロとの契約合意の発表を行った。

「たくさんの要因が重なって起こっっていることだと思います。言い訳のようなことは言いたくありません。バイクは競争力がありますし、マーベリックもまたそうです。

外部の影響もあって、自分が100パーセントのモチベーションで臨めなかったこともありますが、バイクに乗ったら競争力があるかどうかが全てですから。チームとは今まで以上にハードに取り組んでいます。」

From motorsport.com
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MotoGP2016: ステファン・ブラドルMotoGPから姿を消す

2012年Moto2チャンピオンのステファン・ブラドルのWSBKホンダチームへの移籍が決定したようです。

個人的には割と好きなライダーだったので、残念な思いがありますが、来年のWSBKでの活躍を期待したいと思います。


2012年Moto2チャンピオンのステファンブラドルは、Avintia(アヴィンティア)ドゥカティが最後のMotoGP残留の可能性だったが、交渉は決裂に終わってしまったようだ。


ステファン・ブラドル
「来年は僕はこのグランプリにはいないでしょう。 Avintiaには最後までオファーの条件を調整していただいて、大変感謝しています。でも幾つかの詳細な事項で、残念ですが合意に至ることができませんでした」

ブラドルがWSBKに旅立つことになって、MotoGPのドイツ人ライダー は来年からテック3ヤマハから参戦が決定しているジョナス・フォルガーただ一人となる。

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2016年7月26日火曜日

MotoGP:ロッシ レースラジオシステムが必要


 先日のドイツGPではピットボードの指示に従うことが出来ずに苦杯をなめてしまったロッシ選手ですが、MotoGPにもF1のようなピットとコミュニケーションが出来るツールが必要だと言っているようです。


ウェットからドライの乗り換えで失敗を犯し、
マルケス選手に優勝を持っていかれる形になってしまったロッシ選手


 「これはF1ではありませんが、ボックスとコミュニケーションが取れるなら、もっと状況は容易になると思います。


ピットボードでは時に難しい時があるんです。アッセンではボックスが後方と2秒も差を築いていたことを教えてくれていたならば、プッシュし過ぎて転倒リタイアすることはなかったと思います。

今までそれが無かったのは何故か分かりませんが、将来システムを導入することは重要だと思います」


しかし全員がロッシに賛成というわけではないようです。MotoGPのチャンピオンシップをリードしているマルク・マルケスはラジオ・コミュニケーションはこのスポーツの熱狂的な魅力を損なってしまうと考えています。


「200km/hでフルバンクの状態で何か話しかけられる状況がイメージ出来ません。これは自動車のレースではありませんし、レース前にいいプランを持っていなければ、それが結果になって表れます。


2013年のオーストラリアで失格になって以降、多くの仕事に取り組んできましたので、僕たちのチームはいつもクリアなプランを持っています」

ラジオシステムは必要ないというマルケス選手

From FOX Sports


このような話になっていますが、ロッシがドイツGPではなく、その前のオランダGPの話を出すところがドイツの悔しさを物語っているような気がします。


レースを観ている側としては、ロッシは確かにピットボードを無視する格好になりましたが、先頭集団の全員がピットに入らなかったので、サインボードの難しさが確かにあるのだと思います。

先頭集団はピット入りが2、3周遅れました

しかし、ロッシ選手はチャンピオンシップを戦っていましたので、意識するべきは先頭集団のライダーではなく、マルケス選手のポジションだったのでしょう。


2013年のオーストラリアでは、マルケスはチャンピオンシップがかかった緊迫したレースで、ピットに入る周回が遅すぎて失格になっています。


今年のマルケスは何かと過去の教訓を活かしてきますね。チャンピオンシップをリードするプレッシャーもある中で、マルケス選手は精神的にも充実している様子です。

以上でした。

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2016年7月24日日曜日

MotoGP2016:ブラドルMotoGPを去る?ラバティ契約へ近づく



2011年のMoto2チャンピオンがMotoGPから姿を消してしまうのか?


どうやらステファン・ブラドルはMotoGPのパドックを去ることになりそうだ。WSBK(ワールドスーパーバイク)のホンダチームのマイケル・ファン・デル・マークのシートに収まりそうだ。


一方、ユージン・ラヴァティはアスパー・ドゥカティ・チームとの契約に近づいているようだ。


残るはAvintia レーシングのシートだが、一つはヘクトル・バルベラに決まっている。
ドゥカティの親会社はドイツのアウディであるので、残るシートを争うロリス・バズよりもアピールできる条件はある。

 しかし、Motorsport.comによると、ブラドルとAvintiaとの話し合いは破談に終わったようだ。

そしてブラドルはWSBKのホンダチームと交渉をしており、現在ホンダのマイケル・ファン・デル・マークはサム・ローズのいるクレセント・ヤマハチームに加入するものとみられる。

 来年のアスパー・チームはユージン・ラヴァティとアルヴァロ・バウティスタのコンビになるかもしれない。バウティスタもブラドル同様、アプリリアを追われた身である。

From  GPxtra



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2016年7月21日木曜日

MotoGP2016:オーストリアテスト結果2

オーストリアテスト2日目もやはりドゥカティ強しです。ヤマハは2日目に盛り返してきましたが、それでも。ここにファクトリー・ホンダがいたらどういう結果だったのでしょうか。

8月12日〜14日のオーストリアGPはどうなってしまうのか!
想像がつきません。

トップタイムをマークしたのは、アンドレア・イアンノーネ
ニューフレームを投入した模様
オーストリアテスト2日目 結果



驚きはストーナー氏が3位に飛び込んできました。やはりこの人なら..という感じではありますがそれにしてもすごいですね。

これに関してはロレンソ選手も

衝撃的ですね、現役のライダーでないのに、イアンノーネ、ドヴィチオーゾのレベルで走ることが出来るなんて。ケーシーの才能は信じられないですね。

この一年ではじめて、ソフトタイヤをはいて、タイムを出すためにプッシュしましたよ。
 でも久しぶりに転倒もしてしまいました。

気がかりのオーストリアGPへのワイルドカード参戦はドゥカティが正式に否定しました。残念。


 そしてKTMが他のメーカーと走る初めてのテストでしたが、来年に向けて着々と準備が出来ているようです。
最終日は先頭から1.951秒遅れのタイムをマーク。期待を上回る結果を得た。

はじめて本当の指針を手に入れることが出来ました。トップへの道は幾分難しいということがわかりましたが、我々はもう隠す必要はありません。
作業は山積みですが、目標とするバーが今どこにあるのか知ることができました



From crash.net
   Autosports.com
         motorsports.com 
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