土曜の予選は晴れていたのですが、日曜の決勝は一転ウェットコンディションになってしまいました。これでタイヤ選択は全くわからなくなりした。
その中で前後にハードタイヤを選択していたのがカル・クラッチロー選手、ロリス・バズ選手の2人だけ。リアにハードがロッシ選手でした。
そして、ここでフロントローを獲得したロレンソ選手はこのウェットコンディションで、どのような走りをするのだろう...という一抹の不安が頭をよぎっていた方は多かったのではないでしょうか。
フロントローからのスタートで第一コーナーに最初に飛び込んだのはロレンソ選手!しかし、先頭に立ったのはマルケス選手!それにイアンノーネ選手、アレイシ選手が続きます。しかし、その後ろにはなんと3列目から先頭を伺うドヴィチーゾ選手の影が....
ドヴィチーゾ選手の序盤で先頭に出る能力はすごいですね!?ここでレディング選手も15番グリッドから猛烈なチャージで先頭集団に! |
しかし、そこはチームメートで前戦の覇者、イアンノーネ選手が黙っていません!先頭に出ます。そしてレディング選手が2位に!このまま数週を消化していき、バルベラ選手が4位に上昇して来るなど、ドゥカティはオーストリアGPそのままにレースの主導権を握っているかに見えました。
そしてマルケス選手は5位で踏ん張るなか、ファクトリー・ヤマハに異変が!?どんどんと順位を下げていってしまいました。ロッシ選手までがウェットでその力を発揮できず、一時13位まで後退してしまいます。
ここで、ヤマハは何か勝負に出た結果、失敗に終わったのだと感じました。(ロッシ選手はこの時リアのハードタイヤに苦戦していたのでした)
ファクトリーヤマハの作戦は失敗に?ただこの日のヒーロー、クラッチロー選手はまだその後方にいます。 |
しかしです、異変は7ラップ目あたりから始まりました。。ロッシ選手を軽快にパスしていくクラッチロー選手の映像が流たのです。
あっという間の出来事だったのでしたが、クロッチロー選手は先頭が2分10秒代で走っていたところを彼は2分8秒代で走っていたのです。
そこからクラッチロー選手は一週ごとに順位を上げ、あれよあれよという間に先頭集団に近づいていきます!残り10週を切った場面で彼は追い付くことが出来るのか!?こけたりしないのか?この辺りでレースは全くわからなくなります。
この時のバルベラ選手の粘りもすごいものがありました。レディング選手、イアンノーネ選手を抜いて3位を死守しましたが、マルケス選手に交わされ、最後にハードタイヤを選択したチームメートのロリス・バズ選手選手に4位を譲ります。 |
そして他にハードタイヤを履いている選手として、リアだけにハードを履いているのがロッシ選手でした。ロッシ選手はクラッチロー選手から遅れはしたものの、オーバーテイクを繰り返し、先頭へと急接近してきます!ロッシはどこまで追い上げてくるのか?クラッチロー選手は先頭を伺うような状態に!
そしてロッシ選手は残り5週を残して2位に浮上します。この時クラッチロー選手は独走態勢に入っており、転倒がなければ勝利が見えてきました!
対するイアンノーネ選手のタイヤには異変が。。。タイヤの真ん中のラバーが剥げ落ちてしまいました。非常に危険な状態なので、イアンノーネ選手はこのまま順位を下げ、8位でのフィニッシュとなりました。
マルケス選手は粘りの走りを見せ3位表彰台を獲得! |
最後は独走を貫いたクラッチロー選手がMotoGP初優勝!今シーズンは、初めてのタイヤ、 ECUでウェットレースでは予想もつかないレースが繰り広げられます。もう一人のハードタイヤを選択していた、ロリス・バズ選手は4位でしたし、これからもすべてのライダーにチャンスがあると言ってもいいのではないでしょうか。
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