ポル・エスパルガロ |
ポル・エスパルガロは、ヘレスでのレースで、ヤマハのファクトリーライダーのバレンティーノ・ロッシから30秒ほど遅れてフィニッシュしたことについて、不満を感じており、 ヤマハにサテライトチームに、より大きなサポートを要求していた。
しかしながら、ポンシャラルは彼の発言に対して同意していないようだ。
「テック3のそれぞれのライダーには、テック3のエンジニアが付いているし、日本からのエンジニアも付いています。そして四台のヤマハのデータは共有されていますし、そのことはポルもわかっています。
ポルの発言についてはヤマハにとっても、ここで働いている者にとっても公平なものだとは思いません。
2、3年前にカル・クラッチローがこのチームにいた時、彼は ”ロレンソのバイクに僕が乗れば、今僕がやっている以上のことは出来ないだろう。だけど僕のバイクをロレンソに渡したら、彼は今と同じくらい上手く乗るだろうと思いますよ" と言っていました」
ポンシャラルはまた、2016年ほどファクトリーバイクと接近しているバイクは無いという見解も述べた。
「ひとつ正しいのは、我々は今までに無いくらい、ロッシとロレンソのバイクに近いバイクを持っているということです。エンジンの開発は凍結されていますので、全く同じものです。同じエレクトロニクスを全チームが使用しているので、それも同様です。タイヤも同じものを履いていますし、ランダムに支給されるものです。
シャシーについてはわずかな違いがあり、サスペンションや、ウィングは我々よりも早く付けていましたし、その他にも細かな違いはあるでしょう。
しかし、これらは依然として細かい箇所です。そしてロッシ、ロレンソとエスパルガロとスミスのレースでの差はバイクだけの差では無いと思うのです。それが我々のスポーツの美しさであります、全てがテクニカルなことではないのです」
ブラッドリー・スミス |
そのことについて、ポンシャラルに説明を求めると、彼はブリティッシュのスミスがKTMとの間に、2017年の契約を結んだことがひとつの要因ではないかとの可能性を示唆した。
「ポルは上手くやっています、ミシュランタイヤにも対応してきていますが、ブラッドリーは苦戦していますね。私が思うには、彼は去年のフィーリングになるように、セットアップしたいのだと思いますが、そのセットアップは存在しないのだと思います。
彼は満足のいく状態ではないでしょう、ライディングを忘れてしまったわけでは、決してないですが、多くの要素にまだ信頼が置けていない状況だと思います。
それに加えて、彼は開幕戦でKTMファクトリーとの2年契約を結んだことで、ある種の緊張感、プレッシャーから解放されて、素晴らしい結果を残して契約を掴んでやる、というような気持ちが、薄らいでしまったのかもしれません。
昨年までの2年間は、ブラッドリーは先の契約がありませんでしたので、私が思うにKTMとの契約が彼にある種の満足感を与えたのではないかと思います。エスパルガロは2017年に向けて多くのオプションを得るために。すごいモチベーションにかられているでしょう、将来がまだ明らかではありませんのでね。
私はこのことは問題の核心であるとは言っていませんが、その一部ではないかと思っています。一番は依然よりも有効ではないエレクトロニクスであり、タイヤの問題なのだと思います。
しかし、おそらく彼が2017年の契約を勝ち取っていなければ、より解決策を探すためにプレッシャーがあっただろうし、より戦う姿勢が出ていたのだと思います。ただ、これは私の不確かな分析でしかありませんがね」
From motorsport.com
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