昨シーズンより、走り出しが改善された、バレンティーノ・ロッシ |
「午前中ははとても満足のいく走りができました。走り出しから競争力のあるので、バイクのフィーリングがとても良いおかげですね。
今朝はタイヤを変えずに、ユーズトタイヤで走りました。15〜20ラップで自分のペースも理解できましたし。ここではタイヤの消耗が早いので多くの周回を重ねないとわからないので、特にリアタイヤの消耗は激しいので。ホイールスピンが多いのですが、フィーリングは良いですし、ペースも問題ありません」
ロッシは午前中のセッションで、チームメイトのホルヘ・ロレンソから0.7秒遅れの3番タイムを記録した。2連勝中で、チャンピオンシップをリードするホンダのマルク・マルケスは0.345秒遅れの2番時計だった。
「今現在では、ベストのペースはロレンソとマルケスでしょう。いつも通りにね。だけど僕もそんなに離されていないので。バイクの感触がいいですね。去年はすこしトラブルが多くて、良いバランスが見出せなかったのですが、今年はチームと良い仕事ができて、走り出しから良いタイムで走れますね」
ロレンソは今日の45分のセッションの間、タンクがより後方にある、別のタイプの2016年 M1を試した。
「今日は別々に作業をしました。ホルへが別のタンクのマシンで、僕は違うセッティングを試しました。バイクのパフォーマンスには満足していますよ。ホルヘの乗ったタンクのマシンについては詳しくはコメント出来ませんが、明日テストできるかどうか考えたいと思います」
タンクの位置でホイールスピンを軽減できるかについて、ロッシは可能性はある、としながらも、
「ただ、ここ(ヘレス)では誰もがスピンが大きいと思いますのでね。ブリジストンもここでトラクションを得るために努力していましたし。より強い構造のタイヤを使うことでトラクションは悪くなりますが、安全第一なので、100%の安全を目指すのは大切なことです。僕たちはタイヤの爆発のリスクを負うことは出来ません、ですのでパフォーマンスが多少落ちて、スピンが増えても、安全のためであるのなら僕はそれに同意しますよ」
もう一つの安全についての問題はウィングのことだが、金曜のヘレスでスズキとアプリリアもウィングをデビューさせた。
「すべてのメーカーがウィングについてやめるべきかどうか、話し合いをしているのは知っています。僕は正直に言えば、ウィングはない方が良いと思っています」
ただ、パフォーマンスの面では、ロッシは違いを感じている
「ウィングがあれば、スロットルを全開にした時、フロントの接地が若干良いですね、例えばここのラストコーナーでは、ウィングがあればより接地感が得られます。
今朝はウィングなしで、午後はウィングを付けて走りましたが、少しでも良い結果がえられるならウィングは付けるつもりです」
ロッシはテキサスで2014年アラゴン以来の転倒リタイヤとなり、マルケスと33ポイント差であり、去年はここヘレスで、ロレンソ、マルケスに離れての3位フィニッシュをしている。
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