9回のワールドチャンピオン、バレンティーノ・ロッシは2016年スペイングランプリの予選、最終ラップでロレンソ、マルケスを相手にポールポジションを奪取し、2005年の再現に挑戦することになるだろう.
ポールポジションのボードを掲げるバレンティーノ・ロッシ |
ロッシはチーム・メイトのホルヘロレンソに0.122秒差を付けて首位にたった。ホンダのマルクマルケスとは0.155秒差である。ロッシにとっては自身62回目、2015年のアッセン以来のポールポジションである。
「マルケスとロレンソ相手に、このレベルでいいバトルが出来ました。いい仕事をしたということですね。去年、アッセンでポールポジションをとった時も調子が良かったんです。ヘレスとアッセンは僕にとって同じくらいのレベルのコースなので。
今も同じくらいいい調子ですが、今日の方がもっといいんじゃないですかね。なぜなら去年はアッセンで強い走りが期待できましたけど、今年のヘレスはそうではなかったので」
ロッシは2013年に予選が15分に短縮されて以来苦戦を強いられてきたが,ここ3戦連続でフロントローを獲得している。これは2009年以来のことである。何が変わったのだろうか。
「わかりません、多分ライダーとして成長した時期をミシュランタイヤで走っていたからでしょうか、ブリジストンにスイッチした時(2008年)にはすでにキャリアの後半でしたから。
ミシュランでは予選をソフトで走って、レースはハードが多いのですが、ブリジストンではレースと同じタイヤで走っていました。けれども、それについても正直なぜかはわかりません。
ミシュランタイヤの頃はヘレスではいつもとても速かったんです。でもブリジストンになってより苦戦するようになりました。ここではいいレースをしてきた記憶がありますが、とても強かったということはありませんでした。特に去年はそうでした。最終的には表彰台に乗れましたが、週末を通して苦戦していました。
3戦連続でフロントローを獲得できましたけど、ポールポジションが取れた嬉しさは、また一味違います。
タイヤの選択が重要になってきますね。昨年より確実に強い走りができていると感じているますが、レースで勝てるかどうかは明日になってみないとわかりませんね。
マルケスから4位のアンドレア・ドヴィチオーゾまでは0.689秒差が開いていてる。
「フロントローの三人は他のライダーよりもさらに速いペースを持っているように思いますね」
2005年のロッシの勝利は、セテ・ジベルナウを相手に最終コーナーでインをついて、勝利をしたものだが(ジベルナウはコースアウトしてしまった、因みに、この時初めてロッシはコーナーの進入で、イン側の足をステップから外す走りを見せたと言われている)、2013年マルケスとロレンソは同じコーナーで2位を争って、同様の接触を起こしている(ロレンソが押し出された)。
日曜のレースで三人が最終コーナーまで集団で走っていた場合、一番いいポジションはどこなのだろうか?
「最終コーナーはたくさんの素晴らしいバトルを生んできました。一番いいポジションは0.5秒差で一番を走っている状況でしょうね!」
ロッシはオースティンで、2014年ぶりのクラッシュリタイアをしており、スタートでその事態を避けなければならないだろう。そのためにヤマハは今週末にロッシのM1にクラッチの動きを計測する特別なセンサーを取り付けている。
「オースティンでは不運なことに、スタートでクラッチを焼きつかせてしまいました。ですので、僕たちはすでに明日に向けて、クラッチのセッティングをモディファイしています。」
ロッシは現在チャンピオンシップで3番手につけており、ロレンソとは12ポイント差、首位のマルケスとは33ポイント差である。ロッシが再以後に勝利したレースは2015年のイギリスGPだ。
From Crash.net
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