彼はそれぞれのマシンの特性を理解し,技術を順応させているが,今年,LCRホンダに移籍して,最も大きな違いはブレーキングであると言い,RC213Vの速さを最大限に引き出すため,調整を続けているのだ.
「ブレーキはいつもかなり弱くかけるほうだった,ホルヘ(ロレンソ)と同じように,ホルヘのブレーキングはいつもソフトで,コーナの中でブレーキをリリースして,コーナースピードを稼いでいる」.
「ホンダのバイクではそうはいかない.ブレーキはできる限り遅く,そしてもっとコーナーでプッシュできるようにする.これがホンダスタイルで,このように乗らなければならない,マルクはバイクの事をよく知っているので,その特性をより上手く活用できている」.
yamaha→ducati→hondaと乗ってきたクラッチロー |
「マルクは自分よりブレーキングが強い,でもブレーキングポイントはほとんど同じだ,だけどいくつかの場所でマルクは自分より上手くブレーキをしている.彼はリアブレーキを多用していて,その技術が彼のようにできない部分があるんだ.多分マルク,ドヴィチオーゾ,オレ(クラッチロー) くらいがリアブレーキを多用しているライダーだろう.でもマルクはちょっと考えられない使い方をしているよ」.
「多くのライダーはブレーキのはじまりと中盤あたりでリアを使うだろうが,自分はコーナーのより多くの箇所でリアブレーキを使っているんだ」.
また,ホンダのライダーはリアのグリップも利点であることも認めている.「コースにもよるけど,コーナーの出口(でバイクが起き上がった状態)は悪くないね,だけど他のメーカーも着実にリアのグリップが改善されてきていることは間違いない.だからブレーキングでのアドバンテージは失いたくないね」.
クラッチローには第二戦のオースティンからファクトリーと同じ新型のシャシが用意されたが,そちらはラップタイムを上げるというよりは,ミスを減らす効果があるとのことだ.「今までのシャシではコーナの進入でスライドして,直進方向に向けるまでの間に問題があった.新しいものはスライドしても,いつもどおりコーナーを抜けていけるから,コーナーでのリスクが減ると思うよ」.
「だからといって,限界が無いというわけではないから,フロントを失うことなったり,曲がりきれないようなことがない範囲でブレーキを見極めなければならないんだ」.
MotoGP LeMans: Cal Crutchlow: Braking the Honda
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